新型コロナウイルス・COVID-19・SARS-CoV-2

インターパーク倉持呼吸器内科院長で呼吸器専門医の倉持仁医師が29日、自身の公式ツイッターを更新。新型コロナウイルスの後遺症についての発言に反響が集まった。

【ツイート】コロナ後遺症に「当たり前のことが知られていない」


■後遺症で握力低下も回復

倉持医師は「コロナに罹った後、握力が23kgしかなかった患者さんが半年たった今42kgまで回復しました。ちなみに体重は100kg以上」と、コロナの後遺症で握力が低下した患者について報告。

なおコロナ感染のせいで筋力低下してしまう原因について、「原因はわかりませんが可逆性です。不思議なことに2週間ぐらいで急速に筋力が落ちます。こういう事実が知られていないので研究も進んでいないと思います」と質問に答えている。


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■本当に問題なのは…

コロナの後遺症で筋力の低下が見られることや後遺症が見られても回復する事実が一般的に知られていないことに「根っこには初診時軽症だから検査投薬不要と喧伝するかたが多いからです」と診察する側にも問題があると言及。

そうした問題について「こういう風潮良い方向へ改まると良いと思います」と自らの思いを伝えた。

■不安が残るも希望の声

コロナの後遺症を伝えた倉持医師へ「体重100kgのかたの握力が23kgになってしまうとは…後遺症はこわい」「コロナはただ風邪ではない。辛かったです」「まず体重100kg以上ってのがコロナ重症化しやすい要因なんだよな」と反響が。

またコロナの後遺症に不安の声が募るなか「長くかかっても良くなっていくことが分かると希望を持てます」「倉持先生の丁寧な診察と患者の気持ちに寄り添っての質問が、功を成しているのではないですか」と対処法次第では回復が見られることに希望を持つ声もあった。


■後遺症問題の根っこは…

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(文/Sirabee 編集部・綾崎 かなめ

倉持仁医師、コロナ後遺症で握力低下の患者を例に問題提起 「根っこに…」