イギリス君主の公邸であるウィンザー城やバッキンガム宮殿で警護に当たっている近衛兵は、これまでにも観光客に対して厳しい態度を取ってきたことで度々話題に上っていた。このほどバッキンガム宮殿にほど近い近衛騎兵隊博物館付近にて、幼い女児が近衛兵の進路を妨げていたために叱責されてしまった。当時の様子を撮影した動画は多くの関心を集め、物議を醸している。『The Daily Star』『The Sun』などが伝えた。

今月25日、TikTokアカウント「Octavio Almanza Cana」さんが動画を投稿したところ、これまでに590万回以上も視聴されるほど注目を集めている。「#bukinghampalace」とハッシュタグがあり、撮影された場所は英バッキンガム宮殿から約1.5キロの場所で近衛騎兵隊博物館があるホース・ガーズ内のようだ。

ホース・ガーズは1750年代に建てられたパラディオ様式の建物で、歴史的な建物の1つとなっている。動画には門の前で立ち尽くす5、6歳ほどの女児が捉えられているが、そこに1人の近衛兵が片手にサーベルを持って門へ繋がる通路を歩いてやって来た。

そして女児の背後までやって来ると突然、「道を開けなさい!」と怒鳴り声をあげた。直前まで近衛兵に気づかずにいた女児はその場を逃げるようにして家族のもとに走っていったが、どうやら女児は近衛兵の進行を妨げていたことから怒鳴られてしまったようだ。

その後、近衛兵は何事もなかったかのように歩いてその場を去っていったが、周りにいる観光客に緊張が走っていることが見て取れる。投稿された動画には「こんな小さい子を怖がらせる必要はないんじゃない?」「子供は一生トラウマになるよ」と近衛兵を非難する声があがったが、次のようなコメントも届いた。

「海外に行ったら、そこの国のルールを学ぶべきだ。」
「彼はアトラクションのスタッフじゃなくて、国の任務を遂行しているんだぞ。」
「まったく観光に来る人は、ロンドンディズニーランドか何かだと思ってるんじゃないのか?」
「親は子供に『そばを離れないように』って言うべきだったのよ。近衛兵が怒鳴るというのはよく知られていることでしょ。」

今月8日にエリザベス女王が崩御したこともあって、英王室を守ってきた近衛兵を擁護する意見が多数を占めていた。

ちなみに今年1月には、行進中の近衛兵の目の前で立ち止まった男児が押しのけられて倒れてしまうハプニングがあり、無慈悲な近衛兵の態度に批判が殺到していた。しかし彼らは厳しい態度ばかりとっている訳ではなさそうだ。2017年にはウィンザー城を訪れていた当時4歳の近衛兵のユニフォームを着た男児が、本物の近衛兵に手招きされて一緒に記念撮影をする一幕があり、人々の心をほっこりさせていた。

画像は『Octavio Almanza Cana 2022年9月25日付TikTok「#bukinghampalace #londonlondontown」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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