台風15号により、大きな被害を受けた静岡県静岡市。諸々の復旧には未だ時間を要しており、清水区では大規模な断水が続いている。
そんな清水区にある「イオン 清水店」の店頭の光景を受け、ネット上で称賛の声が相次いでいるのをご存知だろうか。
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■イオン店頭に大量に並んだのは…
まず注目したいのは、ツイッターユーザー・はるくなおみさんが27日に投稿した1件のツイート。
「清水区断水」というハッシュタグのついた投稿には「イオン清水店、飲料水たくさんありました!(20時現在)」「 山積みになっています」と綴られており、添えられた写真を見ると、そこにはダンボールに詰まった大量の「サントリー天然水」の様子が確認できる。
なお「イオン」「清水」でツイート検索をすると、同様に店頭の様子が収められた投稿が大量に確認でき、文字通り「端から端まで」ミネラルウォーターの段ボールがズラリと並んでいることが分かったのだ。
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■「イオンはもうインフラ」と称賛の声
こちらの光景を見た人々からは、イオンの「商品確保の迅速な対応」および「価格設定」に称賛の声が多数上がっており、ツイッター上では「この対応の速さは素晴らしい」「大量の在庫を揃えてくれるのが頼もしいな」「東日本大震災のときにも実感したけど、イオンはもうインフラと呼んで良いと思う」「適正価格でこの量を確保してるのは本当に凄いよ」といったコメント多数が確認できた。
しかしイオン 清水店は、どのようにしてこれだけ大量の飲料水を確保したのだろうか…。イオンを運営する「イオンリテール」広報部に詳しい話を聞いてみることに。その結果、尊敬の念を禁じ得ない「素晴らしい企業努力」が明らかになったのだ。
■イオンの見せた「本気」が素晴らしすぎる…!
イオン清水店、飲料水たくさんありました!(20時現在)
山積みになっています。#清水区断水 pic.twitter.com/gbWrZZwQ50— はるくなおみ (@hulk__ism) September 27, 2022
件のツイートを投稿したはるくなおみさんも、清水区に在住する身。28日午前に現地の様子を尋ねたところ、「まだまだ大変な状況が続いております」と前置きしつつ、「同じ清水区内でも被害に差があるのです。 水がない、水をもらいにいく交通手段がないという地域もあれば、このように水が山積みになっている場所もあります」と、清水区の現状についてコメントしてくれたのが印象的であった。
こちらのコメントが裏付けしているように、イオン清水店は確かな企業努力を以て、大量の水を確保していたことが判明している。
商品確保の背景について、イオンリテール担当者は「グループの商品調達と物流を活用しながら一度になるべく多くの商品を運んでおり、清水店だけで25日以降、連日2,000ケース以上の水を運んでいます」と説明してくれたのだ。
また「荷下ろしや陳列の応援も入れながら最大限、地域のお客さまのお役に立てるよう取り組んでいます」「飲料水だけでなく、ポリタンクや非常食をお買い求めになるお客さまが多いため、そういった商品も多めに仕入れています」とも補足しており、改めてイオンの「本気」が感じられた思いだ。
■気になる「価格設定」は…
続いては「迅速な対応」に次いで注目を集めていた「価格設定」の背景について話を聞いてみると、担当者からは「サントリーの天然水につきまして、通常時と同じ価格で販売しており、日頃からお買得な価格での提供に努めています」「当社では、他のエリアでも基本的にこちらの価格で販売しております」という回答が。
「非常時なのに値下げをしないのか」と疑問に感じた人もいるかもしれないが、それは些か短絡的なものの見方だろう。実際、ツイッター上ではそうした疑問の声に対して「輸送費を考えたら赤字になってると思う」「無料で配れって言ってる人は、ボランティアと勘違いしてそう」など、指摘の声が上がっていたのだ。
最後に清水区、およびイオン清水店の現状について尋ねると、担当者からは「水は引いているものの、泥溜まりができている箇所もあり、断水も完全に解消されているわけではない状況です。地域の皆さまにとって、日常の生活が1日でも早く戻ってくることをお祈りしております」というコメントが。
未だ非常事態が続いている中で、イオンの企業努力に「救われた」と感じている人は少なくないだろう。
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