ロバート・A・ハインラインの生前刊行されたなかでは唯一の未訳長編である問題作『明日をこえて』が9月30日扶桑社より発売される。
昨年、『夏への扉』が山崎賢人主演で映画化されるなど、没後30年以上経った今もなお世界中で愛されている巨匠ハインライン。『宇宙の戦士』『月は無慈悲な夜の女王』は、「機動戦士ガンダム」のアイディアの元になったとも言われており、彼の名作の数々が後世に与えた影響は計り知れない。


そしてこの度、そのハインラインの初期長編“Sixth Column(The Day After Tomorrow)”(1949年/雑誌掲載は1941年)の邦訳版『明日をこえて』が発売される。

物語は、アメリカが〈パンアジア帝国〉に軍事征服され、米軍の秘密研究所で生き残ったチームが、その科学力を駆使して、奇想天外なゲリラ戦を展開する、というもの。超科学を魔法のように使う演出はクラシックSFの味わいであるが、アジア系への恐怖に裏打ちされた黄禍論的な側面から、この作品のみ邦訳が見送られてきたと思われる。しかし、ハインラインらしいバランス感覚や公正さ社会観に裏打ちされており、世界が差別や戦争の問題に直面する現在だからこそ読まれるべき作品といえる。

装画を担当したのは、日本のSFアートの第一人者であり、ハインラインの『宇宙の戦士』(ハヤカワ文庫SF)でパワードスーツを描いたイラストレーターの加藤直之氏。緊迫感のある迫力のイラストに仕上がっている。
  • 書誌情報

『明日をこえて』
ロバート・A・ハインライン著/内田昌之訳
発売:2022年9月30日
定価:1,045円(950円+税)
判型:文庫版 352ページ
ISBN:978-4-594-08925-2


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●著者プロフィール
Robert A. Heinlein
ロバート・A・ハインライン

1907-1988。米ミズーリ州に生まれ、海軍兵学校を経て士官となる。結核により34年に軍を除隊。以後、職を転々としながら政治家を目指すも州議会議員に落選。その後、作家に転じ、39年にSF作家としてデビュー。41年に本書を雑誌連載(単行本は49年出版)。SFジャンルを代表する作家となり、ヒューゴー賞長編賞を4度受賞した。
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