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 競争社会は人間だけでなくロボットの世界にもあるようだ。というか、人間が生み出したのだから当然といえば当然なのかもしれない。

 アメリカの大学が開発したロボットCassie(キャシー)が2本足の自律走行により、100メートル走のギネス記録を更新したという。

 まさに大型鳥類の足だけが走ってるようなシュール感。なのに不思議と愛着がわいてくる。やっぱあれかね、二足で歩く動物の中では地球で最速のランナーであるダチョウ先輩のフォームがお手本なのか?

【画像】 24.73 秒!二足歩行ロボットが100メートル走で世界記録を更新

Cassie Sets World Record for 100M Run

 今月28日に公開されたこちらの動画は、二足歩行ロボットによる100メートル走の世界記録に挑戦したCassie(キャシー)をとらえたもの。

 スタート地点で支えられてるキャシーさん。ほんと足しかないのだが、いざ走るとまるで生きてるよう!軽やかな走りで駆けてゆく

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 キャシーはアメリカのオレゴン州立大学工学部によって開発され、同大発のスピンオフベンチャーAgility Robotics(アジリティ ロボティクス)が製造した。

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 そして今回、同校の陸上競技場で行われた100メートル走の記録は24.73 秒!これまでの記録を塗り替え、みごと世界最速の座をゲットした。

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深層学習で自己学習する初の二足歩行ロボット

 鳥の足そっくりに曲がる膝や大柄で軽快な走りといい、まさにダチョウを彷彿とさせるキャシー。

 で、走るときはどこ見てるのかな?と思いきや、カメラセンサーは搭載しておらず外界を知覚することはないそうだ。

 キャシーの注目すべき点は別にある。深層学習ディープラーニング)を利用して自己学習する初の二足歩行ロボットであること。

 キャシーは野外の多様な地形を走る際に歩行が測定でき、それに応じて調整がきく。つまり過去のデータをもとに記録を伸ばせるのだ。

 たとえば2021年は約5キロの距離を53分(100メートルで1分程度)で完走したが、そのシステムのおかげで速くなり、今回の記録更新が叶ったという。

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機械学習でロボットをより適切に制御する方法を模索

 ロボットでありながら短距離ランナーになったキャシーは、1年間のトレーニングを1週間に圧縮したデータインストールされている。その処理は「並列化」と呼ばれるプロセスを介して行われたという。

 こうした試みの目標は主に「ロボットをより適切に制御する方法」を習得すること。

 機械学習が登場してからしばらくたつが、その技術はまだ発展途上でロボットに学ばせたり、環境に適応する力を与えるレベルではないそうだ。

 記録更新のためにチームを率いた同校の大学院生クロウリーさんはこう語る。

この世界記録を達成するため数年にわたり知識を深めてきました。機械学習のアプローチは、画像認識などのパターン認識に長らく使われてきましたが、ロボットの制御動作の生成は新しく、しかも異なるものです。

 初見はシュール。でもヒョイヒョイ走ってるとことかちょっとかわいいな。あれだ、犬型なのに頭が無いスポットの鳥バージョンだな。

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 スポットみたいに交流できないのは残念だけど、走りに専念するからそれでいいのか?カメラセンサーも無いのに安定した走りをみせるキャシーさん。今後の記録更新にも期待だね。

References:designtaxi / youtubeなど /written by D/ edited by parumo

 
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俊足ロボットが2足歩行で100m走世界ギネス記録を樹立