JTBエンタテインメントJTB MUSICに所属する声優・アーティストらが勢ぞろいしたイベント「J-VOICE PROJECT第3回公演『J Summer Festa 2014』」が12、13日、東京・中央区の三越劇場で行われ、3回公演でどの回も満員の計1500人が詰めかけた。

 今年で設立7周年を迎えたJTBエンタテインメントと、昨年より設立されたJTB MUSICというグループによる通算3回目となるイベント。テレビアニメ『ラブライブ!』の南ことり役や『あいまいみー』麻衣役などで有名な内田彩、同じくテレビアニメ『ラブライブ!』で東條希を演じている楠田亜衣奈、ゲーム『THE IDOLM@STERT MILLION LIVE』の百瀬莉緒役で人気の山口立花子、『輪るピングドラム』の伊空ヒバリ役で高い支持を得た渡部優衣ら、役者としての実力を示してきた若手声優が中心となることに。

 まずは、ラジオ番組の公開録音を2日間3回に分けてそれぞれ実施。『内田彩斎藤楓子・遠藤広之の一期生ラジオ』では、JTBエンタテインメントを創設時期から支え続けている3人の声優が、「仕事を始めて間もないころは、アフレコ収録後の食事会を終え、みんながタクシーで帰る中、ファミレスで3人顔を合わせては、夢を語り合った」(内田)など、懐かしい思い出話を次々と披露。

続けて、『りかこ&あいなの今夜もあなたにチェックイン』では、山口と楠田が、リスナーから寄せられた手紙についてトーク。徹夜でディズニーランドへ遊びに行ったとき、山口はスペースマウンテンに乗ったことを挙げ、楠田は最初に乗ったコーヒーカップで目が回り、その後、思うように動けなかったことを告白。

渡部優衣のご覧のとおりトラズキです』では、アシスタントに酒井俊輔を迎えた渡部のトークが暴走。「地方出身者が大阪の生活に馴染むためのアドバイス」を大阪出身の渡部に求めると、「“せやなぁ“と言っておけば大丈夫」など、ノリに任せた発言を次々炸裂させながら、会場中の観客を爆笑の渦に巻き込んだ。

 そしてアフレコ劇『DOKUKKINO』へ。内田、斉藤、楠田の3人が、アニメ映像に合わせ、キュートでシュールな世界観を表現し、JTBエンタテインメント女性声優も多数イメージボイスを担当、カードゲーム劇『「ヒーローズプレイスメント」がある風景』では、遠藤広之や町田広和、富田貴洋など男性声優陣が中心となって喜劇を演じることに。さらに、酒井が脚本を書いたコミカルな朗読劇『7人の妖精たち~ちくわ姫の場合~』では、山口や楠田、渡部らを中心に、JTBエンタテインメントへ所属する若手声優たちが数多く登場しアピールを繰り広げた。

 『ライブ・コーナー』では、JTB MUSIC第一弾アーティストのRing-Tripが、デビュー作『風のメタモルフォーゼ』を通し場内に爽やかな夏風を吹かせつつ、9月10日に発売する2ndシングル『LIFE GOES ON!』を初披露。場内をダンス・パーティへ興じてゆく様にと塗り替えていた。ほかにも、「第4回アニソングランプリ」で賞を獲得した小林正典が、パワフルなオリジナル歌を熱く唄いあげれば。渡部が、自ら押本ユリ役で出演していた『てーきゅう』の主題歌『没落貴族のためのてーきゅう』を、場内を駆けまわり熱唱。

 その回のトリを飾った内田は、秋にアルバム・デビューが決定。その中へ収録予定の『Breezin’』と『アップルミント』をいち早く披露。2曲とも弾けたポップ・ナンバーだけに、観客は声を張り上げ、熱狂の様相に。さらに、内田は、ソロ・デビューにあたり、「秋にアルバムを手にデビューが決まりました。わたしはずっと声優を軸に活動していきたいと思っているように、キャラクターとしてではなく、内田彩自身として表現していくことはまだまだ模索中です。でも、この日のイベントで歌いながら吸収したこともあるように、アルバムを形にする頃までには、『内田彩として歌う意味は何なのか?』を見つけ、それをみなさんに伝えていけたらなと思っています」と、思いを語ることとなった。

 そうして、2時間半に渡り繰り広げられたイベントだが、内田いわく「バラエティパック」という言葉に相応しい、JTBエンタテインメントJTB MUSICへ所属する表現者たちの個性と実力、意外性や懐の深さなどを見せ、可能性を感じさせるものとなった。

 イベント終了後、内田、山口、渡部、楠田からコメントが寄せられた。

 ――「J-VOICE PROJECT第3回公演『J Summer Festa 2014』」、終始、いい熱を持った盛り上がりを描き続けたイベントになりましたね?
 楠田:過去にも「J-VOICE PROJECT」は2回行ったんですけど、所属メンバー全員がそろってのイベントは今回が初めてのこと。同じ事務所に所属していながら、「この人、じつはこんな個性を持っていたの?」など、新たな一面を、私たち自身もいろいろと発見できたように、すごく楽しい。とても、ファミリー感を持ったイベントになったと思います。

 山口:ホント、そうだね。今回のイベントを通して、「えっ、この子こんなに弾ける性格なのっ!?」など、後輩たちの普段私たちに見せることのない面をステージ上で発見したときには、ますますその子たちへの興味も深まれば、さらに“好き度”が増しちゃいました。嬉しかったのが、お客さんたちが、どのコーナーも一緒になって楽しんでくれたこと。

 渡部:わたし、緊張のあまり変なことばかりしゃべっていたにも関わらず、みんな笑顔で楽しんでくれたので、だいぶ助けられました。「J-VOICE PROJECT」は今回が3回目の開催。今回は、トークや朗読劇、ライブなどを通して所属声優たちの持ついろんな魅力を見せれたように、お客さんたちも、事務所自体の持つ個性も感じてくれたんじゃないかと、私は思えたんですよね。

 内田:JTBエンタテインメントは、まだ設立して7年目のように歴史は浅いんですけど。今回のイベントのように、先輩や後輩という垣根を超えて、一緒に盛り上げていこうという気持ちを持っている人たちの集まり。その「一丸となったパワーやファミリー感」が、見てくださる方々にも伝わったのなら嬉しいこと。事務所も、所属している役者たちも、みんな経験の浅いフレッシュな人たちばかり。その魅力を、これからもみなさんに届けていきたいなと思っています。

 楠田:嬉しかったのが、たとえば内田彩さんのファンとして会場に足を運んでようが、他の人たちにも温かい声援を送ったりと、参加したみなさんが、イベント出演者全員に熱い想いを持って接してくれたことなんです。その気持ちが、すごく嬉しかった!!

 渡部:今回は、一期生の人たちが中心となって、みんなをグイグイと引っ張ってくれました。その様を見ながら、「わたしも後輩を引っ張っていける役者にならなきゃ」と思いましたからね。

 楠田:そうだね。今後も「J-VOICE PROKECT」を通し、この気風を、後輩たちへどんどん受け継いでいかなきゃ。

 山口:こういう大勢で作り上げるイベントって、みんなが同じテンションでないと成功しないと思うんですけど。そこは、内田さんを筆頭とする一期生がテンション高く引っ張ってくれたので、うまくできたなと思っています。その意識を、私たちもイベントを通して感じられたからこそ、この熱いテンションを、日々の活動にも繋げていくつもりです。

 内田:舞台上にいる私たち自身が、今回のイベントを通して「こんな個性を持っている子たちが所属しているんだ」というのを実感できました。だからこそ、今度は外に向かって「だから、JTB エンタテインメントのイベントはほかとは違うよね」「こういう個性を持った役者さんたちが集まってくるんだね」ということをアピールしていかなきゃとも感じました。そんな、「これからも面白いことができそう」なみんながここにはいると思っています。

 ■出演者
 内田彩渡部優衣山口立花子楠田亜衣奈・遠藤広之・竹内想・酒井俊輔・斎藤楓子・後藤香織・森嵜美穂・吉岡沙知・楠浩子・丸塚香奈・元吉茉莉花・町田広和・森田修二朗・飯塚麻結・貴島綾子・富田貴洋・西森梨花・小林正典/Ring-TripJTB MUSIC)
渡辺和貴(7月13日公演のみ出演)

 JTBエンタテインメント HP
 http://www.jtb-entertainment-academy.com/pro/
 JTB MUSIC HP
 http://jtbmusic.jp/

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内田彩、楠田亜衣奈らJTBエンタテインメントとJTB MUSICに所属する声優・アーティストが勢ぞろい