明治安田生命J1リーグ第31節の1試合が1日にパナソニック スタジアム 吹田で催され、ガンバ大阪vs柏レイソルは0-0のドローに終わった。

残留争いで崖っぷちに立たされる17位のG大阪と、ここ6試合で勝ちなしと上位の背中が遠くなる6位の柏。G大阪は大ケガから復活したエースの宇佐美貴史が約7カ月ぶりのメンバー入りながらキャプテンマークを巻いて即先発した一方で、柏は直近5試合で3得点のドウグラスが引き続きスタートから出場した。

序盤から互いに攻めの姿勢を打ち出した一戦。声出し応援の適応試合とあって、その声援も背に受けたG大阪は一挙手一投足に注目が集まる宇佐美の組み立て関与から、3分にレアンドロ・ペレイラが右足フィニッシュで相手GKを強襲するなど、攻撃の姿勢を打ち出す。

だが、柏も迫力ある攻撃を展開していき、12分に左サイドの三丸が左足でクロスを送ると、ゴール前のドウグラスドンピシャヘッド。続く22分には右サイド起点の攻撃からマテウス・サヴィオ、細谷が立て続けに枠内シュートを放つが、いずれもGK東口の好守に遭う。

徐々に我慢の時間も強いられ、守護神の踏ん張りが目立ち出すG大阪だが、宇佐美が久々の公式戦に感じさせないプレーぶりで反発力に。中央突破を図った27分にレアンドロ・ペレイラの落としから右足フィニッシュで相手ゴールに迫ったりと攻撃陣をリードする。

一進一退の攻防が続いての44分には左CKのチャンスからその宇佐美がキッカーとしても見せ場。インスイングのクロスをゴール前に送ると、ファーサイドの食野が左足でネットを揺らしていったが、VARのサポートで胸トラップ時のハンドが取られ、幻ゴールとなる。

前半のうちに先制とはならなかったG大阪だが、後半も中盤からボールを引きだ出す役割で印象的な宇佐美を中心に攻めを形作り、52分にバイタルエリア中央でFKのチャンス。惜しくもゴール右外だったが、キッカーの宇佐美が壁の右側を通しての直接FKでも魅せる。

さらに66分に食野の左サイド攻略から、大外を駆け上がってボールを引き出した山本が左足でクロスを送ると、レアンドロ・ペレイラがヘッド。対する柏は67分にボックス左の三丸が上げた左足クロスにドウグラスが頭で合わせるが、ここもGK東口の好守に遭う。

このこう着状態を打開しようと、両チームのベンチも活発化。G大阪が疲れの色が濃い宇佐美、食野、山本悠樹を下げてパトリック、福田、今夏加入後初出場の山本理仁を立て続けに投入すると、柏もドウグラス、マテウス・サヴィオに代えて武藤、戸嶋を送り込む。

その後もG大阪が小野瀬と鈴木を送り出し、柏も加藤と小屋松を投入して、勝負をかけるが、スコアに動きなし。そのなか、後半アディショナルタイム1分に柏に好機が巡るが、武藤がボックス中央での巧みなキープから放った右足シュートもGK東口に処理される。

宇佐美が違いを示し、東口も要所で躍動したG大阪だが、4試合ぶりの勝利とならず、勝ち点「30」で17位のまま。柏は2戦連続ドローで7試合勝ちなしとなり、得失点差でFC東京に抜かれ、7位に後退している。

ガンバ大阪 0-0 柏レイソル