ラブライブ!スーパースター!!澁谷かのん役、同作品のスクールアイドルグループLiella!メンバーとしても活動する声優・伊達さゆり9月30日に20歳を迎えた彼女に、自身の「これまで」と「これから」を訊いた。まずは10代を振り返ってもらう。

【写真を見る】伊達さゆり 1st写真集「あしあと」掲載カット

「10代の前半はもう一回やり直してもいいかなと思いますけど(笑)、後半……特にデビューした18歳からは本当に濃くて、悔いはないです。10代前半も『やり直したい』と言っても、理由は『あのとき、友達にこう言っておけばよかった』みたいな本当に些細なことで。今思えば、当時は当時で、無限になる選択肢の中から選んできたわけで、結局自分で選んで今ここにいるんですよね。そう考えると、何かひとつでも別の選択肢を選んでいたら絶対にここにはいない。『あのときこうしておけばよかった』と思うようなことも、実はその選択で間違っていなかったんじゃないかなと思えて、今になって悩みが解決したような感じです」

■お仕事を通じて自分の限界を知りたいと思っている

18歳のときに『ラブライブ!スーパースター!!』のオーディションに合格し、声優として活動を始めた。仕事に対するモチベーションや考え方は、経験を重ねる中でどんどん変化しているという。

「お仕事に対しては、“好きか嫌いか”という感情ではやっていません。この世界に飛び込んだきっかけは『ラブライブ!スーパースター!!』のオーディション。もちろん、澁谷かのんになりたくて始めたお仕事ですが、お仕事をさせていただく中で、“好き”という感情だけでは頑張れないものもあるということに気付きました。それでも頑張れるのは、この仕事を『好きだから』という理由だけでやっていないから。私は、お仕事を通じて自分の限界を知りたいと思っているんです。仕事をしながら、『自分は一体どこまで言ったら揺らいでしまうのか』とか『こういうときに、自分はこうするとリラックスできるんだ』、『ここが自分の限界なんだ』ということを知っていく。そして経験を重ねて、限界地点が前よりも上になっていたり、自分が成長していたりするのを感じるのが楽しいし、そういう経験がこの先の人生に役立っていくんじゃないかなと思っていて。もちろん純粋に楽しいお仕事もありますし、今はいろいろなお仕事をしながら、自分のことを知っていっているという感覚です。このお仕事をさせてもらうまでは、そんなことを考えたこともなかったので、今こういう機会をいただけてありがたいなと思っています」

■年齢を重ねていくことはワクワクの気持ちが大きい

自身を俯瞰するがゆえにときにはネガティブな感情になってしまうこともあると、これまた自身を俯瞰で捉えている伊達。そんな彼女が自身の20代に目指すものは。

20代の目標というか、この先のなりたい像のようなものは、自分の中で一貫しています。私はもともと自分の考えをあまり人に話すことがなくて、何かを思っても、言葉を飲み込んでしまうのですが、あとから『言っておけばよかったな』と後悔することが多くて。もちろん思ったことを全部言えばいいというものではないですが、これからは自分の中で少しでも『ん?』と“?”が浮かんだことに対しては、ちゃんと言葉にして伝えたり、誰かに合図を出したりしていきたいなと思っています。20代になってガラッと容姿が変わるようなことはないと思いますが、内面が変わっていけば、徐々に表情など外見にも表れていくんじゃないかな」

年齢を重ねていくということについてどう感じるか尋ねると「ワクワクします!」と声を弾ませる。

「この先、年齢を重ねていくことについてはワクワクの気持ちが大きいです。19歳になった最初は“10代ラスト”ということが少し寂しいなと思いましたが、今は20代という新しいドアを開けるのが楽しみ。20代になったからこそできることもあるだろうし、お仕事も、人との出会いも、ひとつ年齢を重ねるだけでぐんと広がるのだろうなという期待があって。この先、年齢を重ねるたびにこの気持ちになれると思うとワクワクします」

■自分じゃない人を見ているような感覚です

そんな伊達の10代を収めた初の写真集伊達さゆり 1st写真集 あしあと」が、9月28日に発売された。

シンプルに感動しましたが、なんだか不思議。自分じゃない人を見ているような感覚です。そこに写っているのは間違いなく自分なのですが……「自分だけど自分じゃない」みたいな。発売されてすぐに手に取ってもらい、「こんな感じで撮っていたんだ」と楽しんでもらうのはもちろんですが、10代ラストの私を収めたという意味では、数か月後や数年後、私が20代になってからも見比べてもらうのも面白いかもしれません。そのときに『変わったね』と何か成長を感じてもらえたらうれしいですね。時が経つにつれて楽しんでもらえるような1冊になっていると思います」

写真集も含めて、伊達の表現や活動を通して届けたいのは「プラスの感情」だ。

「歌でも声でもパフォーマンスでも演技でも、何でもいいので、私の何かを受け取って笑顔になってもらえたり、楽しかったと思ってもらえたり、とにかくプラスの感情になってもらえたらうれしいですね。私自身もネガティブになりやすいので、『伊達ちゃんが歌っている姿や声で元気もらっています』『ライブ、楽しかった!』とかそういったメッセージをひとつもらうだけで、すごく安心するし、自信になります。お互いにそんな感情を与え合えたら幸せです」

『ラブライブ!スーパースター!!』澁谷かのん役、同作品のスクールアイドルグループ・Liella!のメンバーとしても活動する声優・伊達さゆり/(Photo/Hiroshi Fujiwara)