ナイフ

アメリカ・ミシガン州で2019年の暮れ、美容師だった男性が忽然と姿を消した。警察はマッチングアプリで出会った男を殺人容疑で逮捕・起訴。事件発生からもうすぐ3年になるなか、大きな動きがあったことを『Fox News』『MLive』などが報じた。


■友人に告げていた予定

ケヴィン・ベーコンさん(当時25)が、2019年のクリスマスイブを境に行方不明になった。翌日のクリスマス休暇は実家で両親とともに過ごす予定だったが姿を現さず、連絡が取れないことを心配した両親が警察に相談していた。

ケヴィンさんの友人は警察の聞き取りに、「24日はマッチングアプリの『Grindr』で出会った男の自宅を訪れ、一緒に過ごす予定だと教えてくれた」と証言したという。


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■屠殺場のような地下室

警察は、その相手がミシガン州のベニントンに暮らすマーク・ラトゥンスキー(現在52)であることを突き止め、12月28日に家宅捜索を行った。

ケヴィンさんの遺体を地下室で発見した警察は、ラトゥンスキーを殺人および死体損壊の容疑で逮捕したが、現場は血まみれで屠殺場のようだったと報告している。

なお、この男は「私はウェールズの貴族。本名はエドガー・トーマス・ヒルだ」などとわけのわからないことを話したという。

■驚きのカニバリズム

ラトゥンスキー被告は、うつ病統合失調症、パーソナリティ障害などで通院歴があり、当初は心神喪失状態が認められていた。だが2020年後半には「責任能力あり」と判断され、このほどシアワシー郡裁判所に出廷した。

被告は弁護士の制止を無視し、自ら次々と発言。容疑内容をすべて認めたうえで「体を縛ってナイフを首に刺し、喉を切り裂いて血を捨ててから遺体の一部を食べた。睾丸も食べた」などと述べ、法廷の人々を身震いさせた。


■目隠し状態で自宅へ連れ込む

なお、ケヴィンさんの車は現場から少し離れたスーパーマーケットの駐車場で発見された。ラトゥンスキー被告は「そこを集合場所に指定した。彼を自分の車に乗せると目隠しと耳当てを着けさせ、場所がわからないようにして自宅に連れ込んだ」と供述している。

次の公聴会は10月18日に開かれ、そこで検事当局は第一級・第二級殺人あるいは過失致死罪か、起訴の内容を固める予定だが、第一級殺人なら終身刑を求刑するという。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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