夫婦・夫婦喧嘩

何らかの理由により、離婚するも別居に至ることが難しい夫婦がいる。最近増えているといわれる「離婚同居」だが、そうと決意した場合には、きちっとしたルールづくりが必要だろう。

アメリカ・フロリダ州では、それを怠ったことで思わぬ殺人事件が起きたようだ。『The National Desk』『News Observer』などが伝えている。


■元妻とその子供を射殺

9月18日の夜、フロリダ州ヴォルシア郡のデランドで、男が自宅で元妻と激しい喧嘩を繰り広げ、彼女と実子を銃で射殺するという事件が起きた。

死亡したのはマーシャ・エバンクス=ウィリアムズさん(48)と、息子のロバート・アダムスさん(28)。自ら911番通報したマイケル・D・ウィリアムズ(47)が、第一級殺人罪の容疑で逮捕・起訴された。


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■幼児2名の母親に連絡

この事件について、ヴォルシア郡保安官事務所は「自宅にはロバートさんの5歳と6歳の2人の子供もいたが、いずれも無事だった」「マーシャさんとマイケル容疑者の結婚は10年前で、ロバートさんは彼の実子ではない」と説明した。

聞き取りを済ませた後、幼児2名は州児童家庭保護局の職員が世話をしているが、母親と連絡が取れたため、今後の養育に関して協議を進めていくという。

■高くなった電気代の理由

ロバートさんは2人の幼い子を連れて実家に戻り、マーシャさんがその養育をサポート。だが家族が増えたことで電気代は想像以上に高くなり、それが元夫婦の口論の種になっていた。

事件当日、マイケル容疑者は嫌がらせのため電気のブレーカーを落とし、配電盤に鍵をかけて外出。マーシャさんは鍵を切断して電源を回復させ、帰宅したマイケル容疑者と激しく衝突した。

「2人が殴りかかってきた。あれは正当防衛だ」と主張した容疑者だが、目撃していた幼児2人はそれを否定しているという。


■離婚同居にはルールが必要

この元夫婦は今年6月に離婚するも、あれこれ損得を考え同居を継続。しかし何らルールを作っていなかったことが原因で、普段から口論が絶えなかった。

住宅が広くバスルームも複数あるため、離婚同居が比較的簡単なアメリカ。しかし家賃、水道光熱費の負担割合、共有部分の清掃、第三者を連れ込む行為や深夜の音楽、喫煙など、しっかりとしたルールづくりが必要になるという。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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