シャーリーズ・セロンは、女優を始めたばかりの頃、衣装を決める権利がなかったという。俳優業を始めた当初は現場での発言権がなく、「映画の中でセクシーに見える」衣装を着るように言われ、セクシュアリティや女性らしさを搾取され「見くびられている」と感じていたそうだ。

ハーパーズ・バザー誌のインタビューでシャーリーズはこう話している。

「男性の面前で衣装合わせをさせられたことは、すごく軽く扱われている気がした」
「最初は 特に会話することもなく『これが今日の服よ』っていう感じだった」

また、あるプロジェクトに参加した際、名前は明かさなかったものの、男性監督から「次から次へと衣装合わせ」をさせられたそうで、「それは私のセクシュアリティのことで映画の中で私をいかにセクシーに見せられるかということは明らかだった。駆け出しの頃はそれが普通だった」と続けた。

初期の出演作には「スティーブン・キング/アーバン・ハーベスト」「2days トゥー・デイズ」「すべてをあなたに」「Mr.ダマー2 1/2」などがある。

その後、1997年のテイラー・ハックフォード監督のホラー映画ディアボロス/悪魔の扉」で、キアヌ・リーヴスやアル・パチーノと共演しブレイクを果たしたシャーリーズは、2004年には、パティ・ジェンキンス監督の映画「モンスター」で実在の連続殺人犯アイリーン・ウォーノスを演じ、アカデミー賞主演女優賞を受賞している。