殺人・殺人鬼・ナイフ

眠れなくなるとわかっているのに、ホラー映画や怖い話に惹かれてしまう人は多い。近年では、フィクションではなく、実際に起きた犯罪への興味も高まっているようだ。

ある女性が、実在した殺人鬼に関連するタトゥ―を脚に入れたことで、『The Sun』や『Daily Star』などの海外メディアに取り上げられた。


■アメリカ史上最悪の殺人鬼

オーストラリアシドニー出身のブリトニー・キャンベーレイン(28)は、連続殺人犯に魅了された女性の一人だ。彼女はアメリカ史上最悪と呼ばれる殺人鬼ジェフリー・ダーマーの顔と、彼が発した言葉のタトゥーを右足に入れている。

ジェフリーダーマ―は、1978年から1991年にかけて17人の男性や少年をレイプして殺害し、その後に手足を切断して食べたという。逮捕されたダーマ―は900年以上の終身刑を宣告されていたが、1994年に獄中で仲間の囚人から暴行を受け、死亡した。


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■殺人犯の行動に興味

ブリトニーさんの右脚には、特徴的な眼鏡をかけ、両手で心臓を持ったダーマーの姿が描かれている。その後ろには、「勝てないなら食べてしまえ」というダーマ―が発した有名な言葉が刻まれていた。

ブリトニーさんはメディアの取材に対して、「連続殺人犯の犯罪を容認しているわけではなく、ただ彼らの行動に興味があるだけ」と答えた。彼女は殺人犯の凶行に触発されて犯罪心理や法心理学を学んでいるといい、「切り裂きジャックなど、ほかの殺人鬼タトゥーもいれたい」と話している。

■「被害者家族のことを考えろ」と批判

Instagramでタトゥーを公開したブリトニーさんの元には、「この殺人鬼の被害者や、その家族のことを考えろ」「ホラー映画を楽しむこととはわけが違う」と、嫌悪を示すコメントが多く寄せられた。

しかしブリトニーさんは「他人の目を気にしていたら自分に正直でいられなくなる」と批判のコメントに反論し、ダーマ―のタトゥーを入れたことを後悔する素振りは見せなかった。


■Netflixでドラマ化も物議

ジェフリーダーマ―の恐ろしい犯罪はNetflixでドラマ化され、今月から配信されている。人肉を食べるシーンも盛り込まれているというそのドラマは、多くの視聴者が気分を害し、視聴を中断したという。

また、被害者の家族からも「トラウマを再体験しなければならない」といった痛烈な批判が多数寄せられ、物議を醸した。研究や問題提起のためであっても、犯罪者を描く行為は犠牲者やその家族を傷つける可能性があることを、指摘する声が上がっている。

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(文/Sirabee 編集部・広江おと

人食い殺人鬼のタトゥーを脚に入れた女性 批判受けるも後悔見せず