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SNSで人気を博したことにより巨額の富を得るインフルエンサーが増えているが、ロシアの小人症の男性もSNSによってわずか数年間に巨額を手にした。しかし男性は「自分と友人になりたがる人はほとんどが金銭目当て」と吐露している。『LADbible』『SPORTbible』などが伝えた。

ロシア連邦を構成する共和国の一つ、ダゲスタン共和国出身のインフルエンサーであるハスブラ・マゴメドフさん(Hasbulla Magomedov、19)は、小人症(成長ホルモン分泌不全性低身長症、GHD)を抱えている。そのため現在19歳でありながら体重16キロ、身長99センチ程度しかなく、その容姿は4、5歳ほどの幼児に見える。

豪メディア『DMARGE』によると、ハスブラさんは2020年の後半にInstagramやTikTokなどのアカウントを開設し動画や写真などを投稿してきたという。地道な投稿が実を結び、現在はInstagramだけでも332万人以上のフォロワーがいる。

ハスブラさんは総合格闘技(MMA)が好きなことから、ダゲスタン共和国出身の世界最小の歌手として有名な小人症の男性アブドゥ・ロジックさん(Abdu Rozik、19)に格闘技の試合を挑んだことがある。これがきっかけとなり、彼は一躍注目のインフルエンサーとなった。

ただしこの試合は、ロシアの「ドワーフアスレチック・アソシエーション(The Dwarf Athletic Association)」が「あまり倫理的ではない」と却下したことにより、いまだ実現していない。しかし時折2人が顔を合わせて、まるで子供のようにケンカしている様子を捉えた動画がSNSに拡散されて大きな話題を呼んだ。

徐々に人気を集めて富を手にしたハスブラさんだが、最近になって彼はInstagramストーリーに動画を投稿し、神妙な面持ちで現在の人間関係についてこのように語った。

「やあ、みんな。今はリフォームが終わってなくて、ここはちょっと散らかっているんだ。それで、みんなも分かるだろう? 僕は自分の最も親しい友人には普通であって欲しいんだ。仲のいい友達が数人いれば満足なんだよ。だって最近はみんながお金目当てで近づいて来て、金銭を要求してくるんだ。だから僕には真の友達が必要なんだ。」

「まあ僕は浪費グセがあって、たとえばドバイとか行って帰ってくると突然、みんなが僕のことを『兄弟!』って呼ぶんだよね。『いきなりどうしちゃったんだ?』って思ったけど、僕が渡航先でお金を稼いでいたことを知っていたんだよ。だからみんな僕のお金が欲しくて『やあ、兄弟』なんて呼ぶんだなって、最近理解したんだ。」

「だから僕は交友関係を絞っていかなくちゃならないと思った。だからみんな、こんな人生を夢見ないほうがいいよ。みんなが思っているほどいいもんじゃない。周りが僕をこの地位まで連れて来てくれたけど、みんなが見てるのは僕のお金だけ…。すごく辛い人生だ。とても厳しい人生だから、みんなにはお勧めできない。一番大事なのは健康で幸せで楽しくいられることだ。だからそれを続けていかなくちゃね。」

ハスブラさんはプライベートジェットで旅をしたり、高級スポーツカーを所有するなど贅沢な自分の姿をSNSに投稿しており、人々が羨むような生活を送っているように見えるが、本人は周りが思っているほど幸せではなかったようだ。

ハスブラさんが語った内容からすると、全ての人が富を手にしても幸せになるとは限らないようだが、宝くじなどもその一例となるようだ。2020年には英メディアが宝くじで高額当選した人たちが当選後しばらくして極貧、離婚、死に至るという悲しい末路を送ったことを紹介していた

画像は『Hasbulla Magomedov 2022年7月14日付Instagram「А ну дайте жару по сердцам」、2022年9月12日付Instagram「В конце месяца буду в Дубае прошу меня не тревожить,」、2022年9月6日付Instagram「@ekxm1」、2022年4月29日付Instagram「Мы не потерялись!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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