トイレ・学校

トイレの盗撮事件がたびたび報じられている今の時代、どのような施設でもトイレの壁に小さな穴はないか、そこにカメラが隠されていないかを気にする人が増えている。

海外のある宿泊施設では、誰からも信頼されていた立場の人間がその悪事を働いていたことがわかり、人々に強いショックを与えているという。『Times of India』『Times Now News』などが報じた。


■トイレで不可解な行動

事件の舞台となったのは、インド・ウッタルプラデーシュ州カンプールのカカデオという町にある、女子のみが宿泊できる公営のユースホステルだ。

このほど、そこの共有トイレで盗撮を行っていたリシという従業員の男が逮捕された。7年にわたり清掃係として働き、信頼も厚かったなか、悪事が発覚したのはトイレでの不可解な行動がきっかけだった。


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■扉の修理と見せかける

9月28日、共有トイレのある個室にいたリシ容疑者は、扉を修理しているようにも見えたが、携帯電話を手にした瞬間をある女子学生に気づかれた。

彼女は悲鳴を上げて助けを求め、同容疑者はほかの宿泊者たちに取り押さえられ、駆けつけた警察官に身柄を引き渡された。携帯電話には、宿泊者たちのトイレやシャワーの様子を捉えた映像が多数保存されていたという。

■違法動画の販売も…?

インドの北部では、少し前にチャンディーガル大学の女子トイレで盗撮行為があり、その映像がインターネットで販売されるという深刻な事件が起きていた。

両事件の手口は酷似しており、その動画で違法なビジネスを行っていた可能性もあるとみて、現在はリシ容疑者に対する厳しい取り調べが行われている。


■医大を目指す約60名が宿泊

カンプール界隈には医大を含め多数の大学があり、受験生や女子学生向けのユースホステルが点在している。

事件があった日、その施設には付近の医大を目指す女子ばかり約60名の受験生が宿泊していた。試験を前に静かな環境で勉強に集中していただけに、彼女たちの動揺は非常に大きいという。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

女子受験生向けの宿泊施設で清掃員が盗撮行為 動画が販売されていた可能性も