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 アメリカのフロリダ州で、10か月もの間行方不明になっていた犬が発見された。

 犬は、痩せ衰えた状態で路上をさまよっていたところを保護されたという。保安官事務所の動物サービス課に持ち込まれた。

 マイクロチップから飼い主が判明し、家族はすぐに駆け付けた。ちぎれるほど尻尾を振って飼い主との再会に喜びを表す犬だが、行方不明になっている間、辛い目にあっていたようだ。

 発見当初、犬は地面に打つクギをつけた紐をひきずっており、ずっと縛り付けられていた状態だったようだ。

【画像】 10か月前に行方不明になっていた犬が発見される

 フロリダ州ハイランズ郡に住む一家で飼われていたコンウェイという犬が、去年11月に自宅から突然行方不明になった。

 飼い主がどれだけ探しても、コンウェイを見つけ出すことはできなかった。コンウェイが姿を消して1週間、1か月、数か月と経つ中で、飼い主一家は不安を募らせていった。

 ところが今年9月、ハイランズ郡の保安官が路上をさまよっていた犬を保護。

 犬を同署の動物サービス課に持ち込んだところ、マイクロチップが装着されていることがわかり、登録情報を確認したところ、コンウェイであることが判明したのだ。

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 コンウェイはかなり痩せ衰えていたが、コンウェイは飼い主家族と再会を果たした。

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コンウェイ、飼い主一家との再会に全身で喜び表す

 保安官事務所にやってきた飼い主は、コンウェイの姿を見て喜びの声を上げた。

 コンウェイも、もちろん飼い主を覚えていて、尻尾を振って駆け寄り、全身で喜びを表現した。しっかりと愛犬を抱きしめる飼い主夫婦は、再会の奇跡に感無量といった様子だ。

 この光景が保安官事務所のFacebookでシェアされると、多くのユーザーらも心を温かくしたようだ。

コンウェイは何者かに虐げられていた可能性

 しかし、コンウェイ保護の背景にあった深刻な問題を、保安官事務所はこのようにシェアし、人々に注意喚起を促した。

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発見時、コンウェイは地面に打つクギをつけた紐を引きずっていた状態で歩いていました。つまり、誰かに縛られていたのです。

その期間がどのぐらいなのかはわかりません。でも、コンウェイはとても痩せ衰えていて、深刻なネグレクト状態にあったようです。

私たちの郡には動物保護法があり、犬を縛って放置することは違法です。どうか、動物にはやさしくしてください。

もし路上でうろついている犬(または猫)が首輪をしていなくても、飼い主がそばにいなくても、すぐに連れ帰らないでください。

犬猫を見つけて、飼いたいと思うことは素晴らしいことですが、多くの飼い主はペットを家族のように思っています。だから首輪がなくても、勝手に引き取らないでください。

見つけた誰かの所有物であるペットを返さなければそれは窃盗罪になります。ルールを守り、所有者を見つける努力をしなければなりません。

もしマイクロチップが埋め込まれておらず、5日以内に誰も名乗り出ない場合は、発見者が合法的に犬猫を引き取ることができます。

マイクロチップを装着することの重要性

 10か月もの間、コンウェイがどこでどのように過ごしていたのかはわからないが、マイクロチップを埋め込んでいたおかげで、最終的に飼い主のもとへ戻ることができた。

 保安官事務所の動物サービス部門では、発見した犬猫を飼い主のもとへ戻すことを第一の目的としているが、それが不可能な場合は新たな飼い主を探すことになるという。

 今回は素晴らしい成功例となったわけだが、職員はペットにマイクロチップを埋め込むことの大切さを呼びかけている。

written by Scarlet / edited by parumo

 
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行方不明の犬が10か月ぶりに家族と再会するも、何者かによって虐げられていた痕跡