チャールズ皇太子(現国王)の元クラスメートだった男性が、当時の貴重な思い出について語った。男性は理髪店で拾った皇太子の髪を50年以上も保管していることや、喫煙しているところを皇太子に見つかって冷や汗をかいたエピソードなどを明かしている。

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そんな国王がチャールズ皇太子だった頃、同じ学校に通っていた男性がオーストラリアのTV番組『Nine News』にリモート出演し、当時の思い出を語った。

チャールズ皇太子(当時)は1966年オーストラリアの名門ジーロング・グラマー・スクール(Geelong Grammar School)に2学期間留学し、ビクトリア州にある同校の全寮制キャンパス“ティンバートップ”で寮生活を送っていた。

その時、皇太子のクラスメートだったのがリチャード・カムニックさん(Richard Kumnick)だ。

リチャードさんによると、留学中のチャールズ皇太子は学校の監督生徒を務めており、クラスメートは彼を「プリンスチャールズ」と呼んでいたという。

リチャードさんはある日、地元の理髪店で皇太子が散髪に訪れているのを見かけたそうで、当時のことを次のように振り返っている。

プリンスチャールズが散髪を待っている姿を見たんです。それで私は、彼のヘアカットが終わるのを待ち構えていました。その時、床に落ちていた髪は全部彼のものでした。だって、彼が最初の客でしたから。」

その後、リチャードさんは落ちていた髪の束を拾い上げ、封筒に入れたという。その皇太子の髪は50年以上たった今も大切に保管しているそうだ。

リチャードさんは封筒からダークな色をした長い髪を取り出して「(国王の)現在の髪とは、ずいぶん違う色だと言わざるを得ませんね」と言い、「現在、国王のDNAがジーロングに保存されているなんて、一体誰が知っていただろう?」とジョークを放った。

2人がジーロング・グラマー・スクールに通っていた時、リチャードさんは15歳で、チャールズ皇太子17歳だったという。

さらにリチャードさんは当時、学校のボイラー室で隠れて喫煙していた時に皇太子に見つかり、冷や汗をかいたというエピソードも明かした。

「寮の脇にある暗い部屋で『マールボロ』を吸っていたら、偶然にも彼が突然現れたんです。彼が僕の苗字を呼んだかどうかは覚えていません。だけど彼は『それらを分けてもらいますね。ありがとう』と言ったんですよ。」

リチャードさんは、規則を破ったことを報告しなかった皇太子に感謝したようで「嬉しかったです。最悪の場合は、校長のオフィスに行くことになっていたでしょうから」と述べた。

なお番組で、司会者から元クラスメートが国王になったことの感想を尋ねられると、リチャードさんはこう答えている。

「彼は完璧でしょう。私は大の王党派ですが、この時が来るとは思いませんでした。チャールズは年をとり過ぎたから、彼の息子が引き継ぐのではと思っていたんです。女王が亡くなって悲しいけど、喜ばしい瞬間でもありました。」

画像は『Clarence House 2022年7月27日付Instagram「The Prince welcomes little Curlews to Sandringham!」』『9News Melbourne 2022年9月10日付Twitter「Richard Kumnick studied alongside King Charles III when he came to Australia in 1966, spending two terms at Geelong Grammar.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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