クラブの歴史に名を刻む大きな一発となった。

J2ヴァンフォーレ甲府は5日、天皇杯準決勝でJ1鹿島アントラーズと県立カシマサッカースタジアムで対戦し、1-0で勝利。この日唯一のゴールとなったFW宮崎純真の一撃に賛辞が集まっている。

押し込まれる時間が続く中でしのぎながら機をうかがう甲府は37分、最終ラインからDF浦上仁騎がロングフィード。鹿島守備陣は最前線のFW三平和司を警戒しながらラインを上げたが、それと入れ替わるようにして宮崎が背後へ抜け出す。背後からの難しいボールを巧みにコントロールし、GKとの一対一を冷静に沈めた。

見事なタッチからのゴールには、ファンからも「トラップ神」、「歴史を変える!変えたっ!」、「完璧じゃん」、「鋭利な裏抜け1発」、「絵にかいたような抜け出し」、「本当にJ2で18位のチームか?」と、歓喜や驚愕の声が寄せられた。

甲府の過去最高成績はベスト8。今大会では北海道コンサドーレ札幌サガン鳥栖アビスパ福岡とJ1勢を次々に撃破し、それを塗り替える躍進を見せていた。この日も鹿島を相手に金星を挙げ、クラブ史上初となる決勝の舞台を迎えることとなる。

なお、決勝戦は16日に日産スタジアムで行われる。

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