更衣室・ロッカールーム・部室

男の子として生まれたものの、女の子として生きているバレーボール部員。しかし更衣室の利用をめぐって他の部員が不満の声を上げていること、また学校側が下した決断などについて、『Fox News』などアメリカのメディアが伝えている。


■バレー部員の間でトラブル

アメリカ・バーモント州の高校で、ある問題が発生した。女子バレーボール部の部員たちが、トランスジェンダーの部員と同じ更衣室を使用することを嫌がったためだ。

トランスジェンダーの部員が着替えの最中に“不適切な発言”をした」「それがトラブルの引き金になった」と主張する部員は、男として生まれた部員と同じ更衣室を使うことに抵抗があるとメディアにコメント。

しかし学校側は「(自分で主張する)性別に合う更衣室を使うべし」と判断し、不満を訴えた女子部員たちの女子更衣室の使用を禁じたのだ。


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■「イジメではない」という主張

ある部員はメディアの取材に応じ、「(トランスジェンダーの)部員と更衣室をシェアするのがイヤな者は、個室トイレで着替えるよう求められました」とコメントしている。

「10人ほどの女子が個室を使ったら、着替えが終了するのに30分以上かかります」「(トランスジェンダーの)部員1名が個室を利用すれば1分ですむのに…」とも説明。そう望むことを、嫌がらせまたはイジメとみなされ非難されることに、拒否感を示した。

■学校側の姿勢は…

学校では、トランスジェンダーの生徒については、男子用・女子用のどちらの更衣室を選択しても良いとしている。しかしこのようなトラブルが起こったため、学校側は保護者にメールを送信し、「部員たちがプライバシーを守りながら着替えができるスペースは十分にある」と伝えた。

また女子部員たちからトランスジェンダーの部員に対し、嫌がらせに該当する言動がなかったかなど、学校側で調査を進めているそうだ。


■世間からは「なぜ?」という疑問も

トランスジェンダーとして生きる人たちの権利も大事だが、そうでない人たちの権利も大切なものだ。インターネットには「女子として生まれた部員たちの人権とプライバシーも尊重すべき」「男性器を持つ人に女子更衣室を使わせるのはおかしい」「性転換手術を受け終えるまで、女性として認めないで」というコメントも多数書き込まれている。

多様性に寛容な世の中になりつつあるが、それに伴い学校を含む社会も対応を十分に検討する必要がある。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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