タイヤ・パンク

急進的な環境保護団体が、「世界中で大量の汚染物質を排出する大型車」を禁止するため、車のタイヤから空気を抜き去る行為を繰り返している。『CTV News』『get woke up』などの海外メディアが報じた。


■「活動」の件数が増加

カナダの各州で、見ず知らずの人々の車のタイヤから空気を抜いていくグループが存在する。「The Tire Extinguishers(タイヤを消す者)」と名乗っており、9月に入ってから活動を活発化させているのだ。

彼らは環境保護の名目で、SUVピックアップトラックなどの大型車をターゲットに、車の所有者が見ていないところで嫌がらせを続けているという。


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■理不尽な仕打ちに怒りの声

トロントに住むマーガレット・オッタヴィアーニさんは、グループによる被害者の1人。9月のある朝早く、自分の所有するSUVの4本のタイヤすべてから空気が抜かれているのを発見した。

オッタヴィアーニさんは「私はその日、近所で相乗りをする当番で、3人の子供たちを学校に送る必要がありました。それなのに、この思慮のない行いのせいで、私たちは皆途方に暮れてしまいました」と憤る。

■グループの存在感を主張

The Tire Extinguishersは空気を抜いていった車両のフロントガラスやタイヤの下に、グループの声明文が書かれたチラシを置いていくのが特徴だという。

ビクトリアとキッチナーでも同様に空気を抜かれた車両とチラシが見つかっており、「SUVは不必要」「政府がやらないので自分たちでやる」などの文言が書かれている。


■やっていることは正義?

グループは自分たちのウェブサイトを持っており、大型車ばかりを狙い撃ちにした犯行の理由について「私たちは、気候変動、大気汚染、危険な河川から身を守っています」と主張している。

空気抜きのやり方が書かれたセクションには「早くて簡単で、誰でも参加できます!」と書かれている。自分たちの行いが社会正義だと信じて疑わないようだ。

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(文/Sirabee 編集部・びやじま

車のタイヤから空気を抜く迷惑集団 目的は「環境保護のため」と主張