目に問題があった犬が家族として迎え入れられ、後に完全に失明してしまった。その時、犬の目となり、ガイド役を引き受けたのは猫だった。
犬が引っ越してすぐに暖かく迎え入れた猫は、何度犬に踏まれても切っても切れない絆を築いた。目が見えなくなってからは一層強く結ばれていった。
これは、アメリカのバーモント州に住む盲目の黒犬ブレイズと黒猫サテンの物語だ。
Pet cat helps brother dog who went blind to navigate around the house | SWNS
バーモント州バーリントンに住むロビン・ワグナーさん(28歳)は、動物が大好きで、ペットに猫やハリネズミを飼っている。
2019年にジャーマン・シェパード・ドッグのブレイズ(オス)を家族に迎え入れたロビンさんは、その後獣医でブレイズが片目を失明し、もう片方の目も水晶体に問題があって視力が著しく低下していると告げられた。
そして2020年10月、ブレイズは完全に失明した。
盲目となった犬の目となり支え続けたのは猫だった
感染を防ぐため、数か月後に右目を切除したブレイズは、盲目になってしまったために社交不安が増した。
ロビンさんは、ブレイズが再び自信を取り戻せるよう訓練士と一緒に励ましたが、自信を喪失したブレイズのガイド役になったのは、先住の黒猫サテンだった。
ブレイズがロビンさん一家にやって来た瞬間からサテンは暖かく受け入れ、すぐに仲良くなり、友情を育んでいった。
親友のブレイズのために、サテンは自らがブレイズの目になり、鳴き声でブレイズに指示を出すようになったという。
[もっと知りたい!→]ボクが君の目になるからずっと一緒に遊べるよ。盲目となった親友犬の目となったポメラニアン(アメリカ)
サテンは、鳴き声で自分の居場所を知らせたり、ブレイズが家の中を歩き回る時には家具などにぶつからないように警告したりしています。ガイドをするようになって1年が経ちましたが、2匹の絆はより一層強くなったと思います。
ロビンさんいわく、サテンは飼い主にはそれほど目立って愛情を示したり、甘えたりするタイプではないそうだ。
だが、明らかにブレイズのことは大好きだということが、サテンの仕草や行動を見ていてわかるという。
2匹の美しい絆を毎日目にして、幸せな思いを感じているロビンさんは、インスタグラムアカウント『blindboyblaze』でも、2匹の日常をシェアしている。
written by Scarlet / edited by parumo
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