自分で撮影した無修正アダルト動画をFC2コンテンツマーケットで販売したとして、わいせつ電磁的記録送信頒布(刑法175条1項)の罪に問われた男性に対して、東京高裁は10月6日、懲役2年、罰金200万円、執行猶予3年の有罪とした1審判決を支持して、控訴を棄却した。無罪を主張していた男性側は即日上告した。

●東京高裁で判断は覆らなかった

逮捕・起訴事実となったのは、女性が男性器を口に含む「口腔性交」の無修正動画だったが、性交シーン女性器は映ってはいなかった。

男性側は控訴審で「単にモザイクがかかっていないだけで『わいせつ』と認定されるのはおかしい」と反論。(1)わいせつ電磁的記録にあたらない、(2)たとえあたるとしても、刑法175条1項は「表現の自由」を侵害して違憲だとして、無罪を主張していた。

東京高裁の石井俊和裁判長は判決で、男性の動画を「わいせつ電磁的記録」と認定した1審・東京地裁立川支部の判断は相当と支持。さらに、これまでの裁判例に即した判断で、わいせつ性の基準も「不明確とはいえない」などとして、法律の適用に誤りはないとした。

●「最高裁ではもう一歩踏み込んだ判断をもとめる」

控訴審判決の後、男性の弁護人をつとめる趙誠峰弁護士は、弁護士ドットコムニュースの取材に「性器が映っていることだけで規制されることに答えておらず、現状を追認するだけの判決。最高裁には形式的ではなく、きちんとした判断をしてもらいたい」と述べた。

男性は「モザイクをかけただけで『わいせつ』じゃないと認められることには疑問が残りますが、こちらの訴えに答えてくれた部分もあります。最高裁では『わいせつとはなにか?』というところにもう一歩踏み込んだ判断をもとめていきたいです」と話した。

無修正動画売った男性、控訴審でも有罪…モザイクないだけで「わいせつ」の判決に即日上告