タイのお坊さんもガチで驚愕?とっさにスマホで撮るほどの出来事だった。
先月29日、由緒あるタイの寺院で大きな仏塔が崩れ落ち、そこから500年以上にわたり隠されていたとみられる仏教の遺物が多数見つかった。
お宝発見!と話題の仏塔は、1500年に建てられた歴史ある寺院ワット・シースパンの一部で、金色のみごとな装飾が施されていた。
その仏塔が先日台風の暴風雨によって崩れ、がれきの下から仏像などの骨董品が現れたのだ。
金色の大きな塔がいきなり崩壊。こちらはタイの寺院ワット シー スパンの仏塔が崩れる瞬間をとらえたもの。※音量注意
半分崩れて傾きかけた仏塔が激しい音を立ててながら崩れてしまった。
どよめく人々とともにお坊さんもスマホを向けておもわず激写。仏塔に向かって拝んでる人もいたようだ。2人の見た目と反応が逆な気もするけど記録も大事よね。
崩壊したのは1500年に建てられた寺院の一部
タイ北部チェンマイ県にあるワット シー スパンは、1500年、マンラーイ王朝の時代に建造された美しい寺院だ。日本では室町時代にあたる。
ところが先月29日、台風の影響で続いた豪雨のせいでその一部である古い仏塔にひびが入り、崩れてしまったそうだ。
地元最古の仏塔が雨で崩壊!中から仏像などの骨董品がざくざく
仏塔とは古代の仏教の遺物などを収めるための建築物、いわゆる仏舎利塔の一つだ。
[もっと知りたい!→]仏像をCTスキャンしたところ、1100年前に死亡した高僧のミイラが発見される
今回壊れたのはチェンマイ県で最古の仏塔の一つで、3階建てよりもまだ高く豪華な外観から映えスポットにもなっていた。
それが連日の激しい雨で傾きだし、土台付近からも大きな亀裂が入った後、数日であっけなく崩れてしまった。
中心にひびが入った時点の仏塔も海外でニュースになった
ところがその後、隠されていたお宝が出現。がれきと化した残骸の下からガラスや石の彫刻でできた仏像などの骨董品がたくさん見つかったのだ。
500年以上前の仏塔の再建ならず。お宝は調査に
40年前に一度補修を行ったのに、また亀裂ができたんです。この仏塔は500 年以上前のものですが、古代建築物として登録されてないので公的な管理費なども調達できませんでした。
地元メディアにそう語るのはワット シー スパンの寺院長だ。
自身は歴史ある仏塔の崩壊に落胆したものの、けが人がなかったのは幸いだったとし、今後は美術の専門家が崩落の根本的な原因を含め調査にあたると語っていた。
なお激しく壊れた仏塔の再建は行わず、現地では僧侶らが当時の風習に合わせた別れの儀式を執り行ったという。
見つかったお宝に関する情報はまだ不明だが、大量に出てきたという話だし鑑定が済んだら再びニュースになるかもだ。
価値ある仏塔の喪失は残念だけど、たくさんの遺物が史的な発見につながるといいのう。
References:thethaiger / facebook / boingboingなど /written by D/ edited by parumo
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