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 エンゼルス大谷翔平が現地10月5日(日本時間6日)のアスレチックスとの最終戦に登板し、史上初の投打による「ダブル規定」クリアという偉業を成し遂げ、米国内でも大きな話題を呼んでいる。

 それにより、ヤンキースアーロン・ジャッジとのMVP争いがさらに混迷を極めることも間違いないだろう。米スポーツメディア『FOX SPORTS』でも、5日の公式戦終了後、ジャッジと大谷によるMVPトピックを配信し、その行方を占っている。

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 その中では「ア・リーグMVPは、アーロン・ジャッジかショウヘイ・オオタニのどちらかが受賞することになり、僅差の3位は存在しない」として、両者の一騎打ちであることを強調。さらに「この賞の運命は、ア・リーグの各都市から2名の代表者を含む30名の投票者の手に委ねられている」と、投票方式に触れながら「誰が受賞すべきかを決めるのは、ほとんど不可能だ」と見解を述べた。

 そしてMVPを争う二人の成績にも「ジャッジは、火曜日の夜に62本目のホームランを打ち、ロジャーマリスの1シーズン最多ホームラン記録を更新した」「出塁率、打率、打点、OPS+でメジャーをリードしながら、シーズン最終戦まで三冠王争いに加わっていた」としてジャッジの今季の実績を記し、大谷には「しかし、オオタニはやはりユニコーンである。『和製ベーブ・ルース』であるだけでなくルースが成し遂げられなかったことをやってのけているのだ」として二刀流での偉業を称えた。

 さらに最終戦の登板も踏まえ「今シーズン、オオタニはMLBの打者と投手のリーダーボードに登録された最初の選手となった。これは信じられないことであり、彼はその両方においてエリートである」と賛辞を贈っている。

 加えて同メディアは「今では、オオタニが両方うまくやるなら、毎年MVPになるべきだという陣営もたくさんいる」と指摘。一方で「しかし、それは “最も価値のある選手 “なのか?それとも最高のチームでの最高の選手なのか?単に数字が一番良い選手なのか?毎年変わっているような気がする」とMVP選出の意味について問いかけ、その上でトピックの終わりに、以下の様な見込みを綴った。

「同点になる可能性があることを念頭に置くべきだ。1位票を15票ずつ分けることもできる。1979年ウィリー・スターゲルとキースヘルナンデス以来、2人の受賞もあるかもしれない」

 レベルの高さゆえ様々な可能性が論じられる大谷とジャッジのMVP争い。受賞者発表の瞬間まで議論は続いて行きそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

偉業達成の大谷翔平とジャッジによるMVP争いに米放送局が見解「2人同時受賞の可能性も」