大好きな両親の顔をぼんやりとしか認識していなかった2歳半の男の子が先月、初めて眼鏡をかけた。当時の様子を捉えた動画は先月23日、TikTokに投稿されると大きな反響を呼び、多くの人の胸を熱くして拡散している。『Good News Correspondent』などが伝えた。

「2年半で初めて、小さな息子がこの世界をはっきりと見ることができて、みんなが泣いた。息子も含めてね」―そんな言葉が添えられた1本の動画が、多くの人の心を揺さぶっている。

投稿したのはアメリカに住む2児の母サマンサさん(Samantha)で、動画は目に障がいがある息子のハンター君(Hunter、2)が初めて眼鏡をかけた瞬間を捉えたものだ。

カメラは眼鏡店の椅子の上に立膝で座るハンター君と、その隣で弟を見守る姉の姿を映し出しており、ハンター君が座る椅子の後ろには父親が待機、カメラを構えているのはサマンサさんのようである。

そしてサマンサさんと父親が「準備はいい?」と声をかけると、店のスタッフがハンター君の顔に眼鏡をかけた。

その直後、サマンサさんが「どう?」と声をかけると、ハンター君は母親の方向を見てスマイル。続けて「気に入った?」と聞かれると、「うん(Yeah)」とちょっぴり恥ずかしそうに答えている。すかさずサマンサさんが「見えるかな?」と聞くと、ハンター君は母親の顔を凝視したまま「うん」と返事をした。

この時点でハンター君の目にはすでに涙が溜まっており、サマンサさんが「見て! とてもハンサムよ!」と鏡を見るように促すと、前を向いて自分の顔をじっと見つめた。

そんな息子にサマンサさんは「気に入った?」「全部、見ることができるかしら?」と矢継ぎ早に質問、ハンター君は小さな声で「うん」と答えているが、鏡に映る自分をじっくり観察しているように見える。

そしてサマンサさんが「ママを見て!」と声をかけると、ハンター君は再び母親を見つめ、「前よりもよく見えるかしら?」との質問に「うん」と答える。笑顔を見せるハンター君だがその目は涙でいっぱいで、サマンサさんは思わず「泣いているの?」と聞いている。

その後はすぐ隣に移動してきた父親の肩に手を掛け、顔をじっと見つめるハンター君。サマンサさんに「ダディの顔は違って見える?」聞かれると「うん」と言ってうなずき、さらに父親に近づくとその顔を食い入るように見つめた。

一方の父親はというと、目を潤ませる息子の顔を愛おしそうに触り、「ちょっと違って見えるかな?」と改めて尋ねており、サマンサさんも「素敵でしょう?」と言いながら、胸がいっぱいのようであった。

なおこの動画には、「あの子の笑顔、なんて素敵なの!」「両親に愛されているのがよく分かる」「この子の目を見れば心の中が読めてしまう。きっと『ママ、大好きだよ。なんてきれいなの!』と言っているのね」「この子がダディを見る目、愛で溢れているわ!」「私ももらい泣きしてしまった」「目が見えることを当然のように思っていたけど、感謝する気持ちを持たないといけないわね」「小さな天使!」「色々な気持ちが入り混じっていたのでしょうね。とても心を打たれた」「この子に思い切りハグしてあげたいわ」といった温かいコメントが届いており、投稿から2週間弱で再生回数が170万回を超えている。

ちなみにサマンサさんは数日後、眼鏡をかけたハンター君の様子を投稿しており、元気な笑顔はそれまで以上に輝いて見えるのだった。

画像は『Samantha 2022年9月23日付TikTok「Seeing the world clear for the first time in 2 1/2 years」、2022年9月27日付TikTok「#greenscreenfor anyone intersted in an update」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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