終身雇用制度が過去のものとなり、転職を希望する人の数が増加傾向にある昨今。退職者が「いい会社だった」とポジティブに評価しているのはどんな企業なのでしょうか。在籍中の社員や元社員が会社の評価や“クチコミ”を投稿するウェブサイト「OpenWork」を運営するオープンワーク(東京都渋谷区)が、「退職者が選ぶ『辞めたけど良い会社ランキング2022』」を発表しました。

トップ10の半数以上が「外資系企業」

 同調査は2019年以降、同サイトに投稿された「社員クチコミ」のうち、「退職者」からの投稿が10件以上ある4272社、13万2609件の「クチコミ」を対象データとし、「退職者からの評価が高い企業」を集計したものです。

 調査の結果、5位は「グーグル」(退職者評価:3962)、4位は「特許庁」(同:4056)、3位は「スカイライト コンサルティング」(同:4060)、2位は「リクルートマネジメントソリューションズ」(同:4204)、そして1位は「マッキンゼー・アンド・カンパニー」(同:4416)でした。

 上位にランクインした企業について、退職者からは「風通しがよく、自由闊達(かったつ)に意見交換できる文化がある。常に改善しようとさまざまな取り組みがなされており、現状に甘んじない姿勢がある(特許審査部、男性、特許庁)」「辞める気はなかったが、事業会社から魅力的なオファーがあったことが退職理由(コンサルタント、男性、スカイライト コンサルティング)」「もともと長く居続けるつもりではなかったし、身に付けたスキルや経験からして、ネクストステージに進めると感じたから(コンサルタント、男性、マッキンゼー・アンド・カンパニー)」といった“クチコミ”が寄せられています。

 なお、トップ10の半数以上が外資系企業、上位10社のうち4社がコンサルティング会社という結果に。「退職検討理由」の“クチコミ”を見ると、外資系企業やコンサルティング会社は共通して「自身の次のステージに進むため」「十分育ててもらった」「オファーをもらったから」といったポジティブな声が集まりました。

 調査結果を受けて、同社は「不満による退職ではなく、あくまで次の挑戦が控えている上での退職を決断できた場合、前職で得られたスキルや経験を振り返って『良い会社だった』という高評価につながるようです」とコメントを寄せています。

オトナンサー編集部

退職者の“リアルな声”が明らかに