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新型ノア/ヴォクシーも 登録車の上位に

執筆:Naojiro Onuki(大貫直次郎

2022年9月の新車販売の車名別ランキングが発表された(自販連/全軽自協調べ)。

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結果を見ると、半導体など部品供給不足は続くものの、新型コロナウイルス感染拡大による生産の一時稼働停止が収まりつつある状況が、各車の販売成績となって表れた。

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9月の登録車ランキング上位は、トヨタ車が顔を並べる。新型シエンタ(写真)、ヴォクシー、ノア、ルーミーといったミニバン勢が好調だ。

登録車の9月のランキングは、生産調整の影響が縮小して前年同月比25.9%増(1万5979台)にまで回復したトヨタヤリスが、5か月連続での首位につく。

続く第2位には、今秋に改良モデルの発売を控えるものの同43.1%増(9776台)を記録した日産ノートが前月と同位で位置。

第3位には、同14.4%増(9039台)を成し遂げたトヨタ・カローラが前月と同位で入った。

また、第4位には同185.6%増の8829台を売り上げたトヨタ・ライズが前月と同位で、第5位には同174.7%増(8241台)を達成したトヨタ・ヴォクシーが9つ順位を上げてランクインした。

2022年9月 登録車のブランド通称名別順位

1位 トヨタヤリス:1万5979台
2位 日産ノート:9776台
3位 トヨタ・カローラ:9039台
4位 トヨタ・ライズ:8829台
5位 トヨタ・ヴォクシー:8241台
6位 トヨタシエンタ:7785台
7位 トヨタ・ノア7770台
8位 ホンダ・フリード:7763台
9位 トヨタ・ルーミー:6791台
10位 トヨタ・アクア:6732台

新型車の成績に触れていこう。

SUVモデルの好調が続く

本年8月に全面改良したトヨタシエンタは、同62.0%増の7785台を販売して第6位に。本年1月に全面改良したトヨタ・ノアは、同277.2%増(7770台)を記録して第7位に位置。

また、昨年12月に一部改良モデルを発売したマツダCX-5が、同202.2%増の4642台を売り上げて第14位に。

8月にプラドの特別仕様車を設定したランドクルーザー・ワゴンが同67.5%増(4182台)を達成して第15位に、7月に全面改良した日産エクストレイルが同226.8%増(3395台)を記録して第19位に入る。

さらに、昨年12月に新型のPHEVモデルを発売した三菱アウトランダーが同2176.9%増(2368台)を成し遂げて第23位に、8月にSTIスポーツを追加したスバルフォレスターが同143.8%増の1736台を販売して第30位に。

1月に一部改良を図ったマツダCX-8が同190.3%増の1382台を登録して第33位に、8月に一部改良を図ったスズキ・クロスビーが同154.2%増(1294台)を達成して第34位に入るなど、SUVモデル群が好成績を残した。

続いて、9月の軽自動車のランキングも見ていこう。

9月の軽 タントがスペーシアを下す

9月の軽自動車ランキングは、ホンダNボックスが前年同月比64.4%増の1万9411台を販売して、4か月連続でのトップにつく。

続く第2位には、10月に改良モデルの発売を控えるものの同86.4%増(9878台)を記録したダイハツ・タントが3ランクアップで位置。

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9月の軽のランキングで2位に入ったダイハツ・タントは、今回の集計後となる10/3にマイナーチェンジを実施。オフロードテイストの「タントファンクロス(写真)」が加わり、Nボックスやスペーシアに新たな戦いを挑む。

第3位には同22.0%増を達成したものの8619台にとどまったスズキ・スペーシアが1ランクダウンで入り、久々にスーパーハイトワゴンがトップ3を占めた。

2022年9月 軽四輪車 通称名別 新車販売速報

1位 ホンダNボックス:1万9411台
2位 ダイハツ・タント:9878台
3位 スズキ・スペーシア:8619台
4位 スズキ・ワゴンR:7822台
5位 ダイハツ・ムーヴ7549台
6位 スズキ・ハスラー:6715台
7位 スズキ・アルト:6600台
8位 ダイハツ・ミラ:6576台
9位 日産ルークス:6209
10位 ダイハツ・タフト:5324

注目モデルの動きを見ていこう。8月に一部改良を実施したスズキ・ワゴンRは前年同月比3.3%増(7822台)を成し遂げて第4位に。

7月にキャンバスをフルモデルチェンジしたダイハツ・ムーヴは同比94.6%増の7549台を売り上げて第5位に、6月にラパンをマイナーチェンジしたスズキ・アルトは同37.8%増の6600台を売り上げて第7位に。

9月に特別仕様車のダーククロム・ベンチャーを追加するなど仕様変更を図ったダイハツ・タフトは同36.5%増の5324台を登録して第10位にランクイン。

また、6月に発売した軽EVの日産サクラ4247台、三菱eKクロスEVは1058台の販売を記録する。

さらに、20thアニバーサリーエディションの生産を開始したダイハツ・コぺンは同113.1%増(456台)を達成。

一方で商用車のカテゴリーでは、昨年12月に全面改良を実施したダイハツ・ハイゼットカーゴが同38.5%増(8471台)、4月に仕様変更したホンダNバンが同223.5%増(2863台)、8月にデビューした新型軽バンのスペーシア・ベースが1453台の販売台数を記録した。

2022年度上半期のトップ5は?

なお、登録車と軽自動車を合わせた9月の車名別ランキングのトップ5は、ホンダNボックスが3か月ぶりの首位に立ち、以降はトヨタヤリスダイハツ・タント日産ノートトヨタ・カローラの順で続く。

1万台を超えたのはトップ2のみ。生産調整に起因する需給ギャップは、依然として続いている。

また、2022年度上半期(2022年4月〜9月)の車名別ランキングでは、ホンダNボックスが首位を獲得。以降はトヨタヤリストヨタ・カローラ日産ノートスズキ・スペーシアの順位となった。


トヨタが8車種も! 9月の登録車販売ランキング・トップ10 新型シエンタが6位に