プレミアリーグ第10節、チェルシーvsウォルバーハンプトンが8日にスタンフォード・ブリッジで行われ、ホームのチェルシーが3-0で勝利した。
1試合未消化で5位に位置するチェルシーは前節、ギャラガーの土壇場恩返し弾によってクリスタル・パレスに競り勝ってポッター新体制初白星を奪取した。続くチャンピオンズリーグ(CL)では満身創痍のミランを相手に3-0の快勝を収め、グループリーグ初勝利と共に公式戦連勝を飾った。
そして、勢いに乗り始めた新生ブルーズは前節終了後にブルーノ・ラージ監督を解任し、暫定体制の18位ウルブスを相手に今季初のリーグ連勝を狙った。ポッター監督はミラン戦からGKケパ、クリバリ、マウント、ロフタス=チークを除く7人を変更。アスピリクエタやギャラガー、プリシッチ、ククレジャらを起用。布陣を[3-4-2-1]から[4-2-3-1]に変更し、2列目に右からギャラガー、マウント、プリシッチ、1トップにハヴァーツが入った。
試合は立ち上がりからエンジン全開のチェルシーが押し込む入りに。開始2分にはボックス内での細かい繋ぎからギャラガーにいきなり決定機も、右足のシュートはわずかに枠の左へ外れる。
開始早々のゴールとはならずも、以降も相手を押し込んでいくチェルシー。中間ポジションに立つギャラガーやマウントを起点にリズムよくボールを動かすホームチームは、右サイドバックに入ったアスピリクエタが積極的に高い位置を取り、3列目のロフタス=チークが幾度もボックス内に侵入するなど、厚みのある攻撃で揺さぶりをかける。さらに、ボールを失った後のカウンタープレスも機能し、ウルブスに自由を与えない。
時おりヌネスやアダマ・トラオレに局面を打開されてロングカウンターを許したものの、相手陣内でハーフコートゲームを展開するポッターのチーム。ただ、アタッキングサードでは連携ミスや相手の好守に阻まれてゴールが遠い。31分には左サイドからカットインしたプリシッチが見事な右足のミドルシュートを放つが、これはGKジョゼ・サのファインセーブに遭う。
前半終盤にかけても最後のところでしっくりといかないチェルシーが攻めあぐねる状況が続く中、徐々に盛り返したウルブスが相手陣内の深い位置まで運ぶシーンを作り出す。だが、こちらも最後のところでミスが出てしまい、決定機まで持ち込めない。
このままゴールレスでハーフタイム突入かに思われたが、チェルシーが前半ラストプレーでゴールを奪い切る。前半アディショナルタイム3分、セットプレーの二次攻撃から右サイドでボールを持ったマウントが右足アウトにかけた絶妙なクロスを上げると、ファーで競り勝ったハヴァーツが浮き球のヘディングシュート。これに対して、GKジョゼ・サが判断を誤って中途半端に飛び出した結果、ボールがゴールネットに吸い込まれた。
1点リードで試合を折り返したチェルシーは後半立ち上がりこそ相手に押し込まれたものの、早い時間帯に追加点を奪い切る。
54分、左サイド深くでボールを持ったプリシッチが内側のマウントにボールを預けてゴール左のスペースに飛び出すと、絶妙なリターンパスが返ってくる。ここでアメリカ代表FWは飛び出したGKのポジションを見極めて左足のチップキックをゴール右隅へ流し込んだ。
この2点目で深刻な得点力不足に陥るウルブスの心を折ったホームチームは、65分を過ぎてコバチッチやリース・ジェームズ、ブロヤといった選手をピッチに送り込んでゲームコントロール優先の戦い方にシフト。
一方、敗色濃厚のウルブスではスタンフォード・ブリッジ帰還のジエゴ・コスタが早い時間帯にベンチへ下がると、古巣サポーターから過去の功績を称える拍手が送られた。
後半終盤にはチュクエメカを新天地デビューさせる余裕の戦いとなったチェルシーは、90分にコバチッチのフィードに抜け出したブロヤが待望のトップチーム初ゴールを奪って試合をクローズ。
低迷するウルブスにホームで完勝の新生ブルーズは、今季初のリーグ連勝を達成すると共に週明けのミラン戦に大きな弾みを付けた。
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