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10月7日統一教会(現在は世界平和統一家庭連合)の元2世信者・小川さゆりさん(仮名)が、日本外国特派員協会で記者会見を開いた。

教団の合同結婚式によって結婚した両親の元に生まれた小川さんは、両親が多額の献金を繰り返していたため経済的に苦しい生活を強いられたという。さらに、アルバイトで稼いだ約200万円もの金銭も両親に没収されたと明かしていた。

会見で、小川さんは両親から金銭を搾取されたことだけでなく、教団の祝福結婚を受けるための修練会に参加した際に公職者からセクハラを受けたことも告白。そうした教義の矛盾や家庭崩壊によるストレスで、小川さんは精神的な病を患ってしまうことに。

そして、安倍晋三元首相(享年67)の銃撃事件の発生後、小川さんは自分と同じように苦しんでいる被害者の存在を知り、宗教による被害をなくしたいと考えアンケート調査の実施を始めたという。

小川さんは現役信者、元信者を対象としたアンケート調査の結果を読み上げながら、統一教会の規制や被害者救済のための新たな法整備を求めた。ところが、会見の終盤で思わぬアクシデントが。教団側から会見の中止を求めるファクスが届いたのだ。

同席した小川さんの夫は届いたファクスに目を通し、「いま、旧統一教会の方からメッセージが届きました。ここには彼女の両親の署名が入っています。内容を要約すると、『彼女(小川さん)は彼女が言っているように精神に異常をきたしており、安倍元首相の銃撃事件以降、その症状がひどくなってしまっていて、多くの嘘を言ってしまうようになっています。そのため、この会見をすぐに中止するように』というメッセージが届きました」と読み上げた。

しかし、会見が中断されることはなかった。小川さんは両親から1円もお金を返してもらっていないことや、自らの精神疾患について説明。そして、涙ながらにこう語った。

「18歳でその病気になって、今日まで治療を続けてきました。何度も救急車で運ばれたり、入院ももう一度しました。両親も面会に来ました。その時もお金を一円も出してくれませんでした。そして、夫と出会って4年間、ずっと私を支えてくれました。きっと普通の人なら、こんな自分とは結婚したいと思わないと思います。それでも、どんなに症状が出たりしても、私を見捨てずに信じてくれました」

その上で、小川さんは「(心の症状については)4年前の時点で治っています。なので現在、私は正常です。お金を返しもしないで、『自分たちが正しい』と自分たちの主張を続けている人と、自分(小川さん)と、どちらが悪なのか。これを見てくださっている多くの方は、分かってくれていると私は信じています」と反論。

会見の最後に「大丈夫ですか?」と問われると、小川さんは「はい。私が正しいと思ってくださるなら、どうかこの団体を解散させてください」と力強く呼びかけた。

■毎週のように炎上し続ける太田光に「見解を問いたい」の声

両親の署名が入ったFAXで、小川さんの会見を止めさせようとした教団に対して、ネット上では厳しい声が相次いでいる。

《何もやましいことはないのなら、会見の中止要求をする必要は無いのではないか?》
《教会側の主張はあまりにも理不尽だと思う。両親を利用して、実の子を批判する。「多くの嘘を言うように‥」何を根拠にそう言うことを言うのか》
《会見中に中止を求めてくるなんて前代未聞。しかもご両親の署名を取り付けるとは、小川さんの心を苦しめる事になるという事も考えないのだろうか》

そして、教団の会見中止要請はある人物にも飛び火することに。それは、毎週のように統一教会問題を扱っている『サンデージャポン』(TBS系)でMCを務める爆笑問題太田光(57)。これまで同番組内での発言が“結果的に統一教会を擁護している”として批判を浴びている。

最近では9月25日の放送回で、デーブ・スペクターに「デーブさんも、救いたいと思っているわけですよね。で難しいのは、統一教会側も救いたいっていう。この『救うと救う』がぶつかっちゃっているところだと思うんですよね」と発言。さらに信者を奪還しようとする家族たちの行動に対しても、「今までも拉致して、閉じ込めたりなんかして」などと発言し炎上していた。

10月2日の放送回では、ジャーナリストの有田芳生氏と統一教会に詳しいジャーナリストの鈴木エイト氏と討論を交わすことに。有田氏は子どもを統一教会から脱会させようと奮闘してきた家族について語り、「太田さんについて言いたいのは、拉致監禁ということを言ってるのは統一教会の主張なんで。そのことはやめていただきたい」と求めた。

しかし、太田は「言葉選びが間違っていた」と訂正しつつも、主張を変えることはなかった。

「太田さんは70年代のアメリカであったという家族による強引な形での説得を引き合いに出しながら、“統一教会信者の保護説得の方法もある時期において問題があった”と主張しました。ですが、エイト氏から『そもそもその親子の話し合いをすること自体を妨害してきたのが統一教会側なんですよね』と否定されていました。

その後も、太田さんは『テレビは“白か黒か”を求めるが、公平に両方を報道するべきだ』と持論を展開。デーブさんから『もう毎週同じことを言って恐縮なんですけど、やっぱり公平も白黒もないんですよ、この場合は』と咎められる有り様でした」(スポーツ紙記者)

このように、統一教会擁護とも取れる発言を繰り返してきた太田。しかし、小川さんの会見を受けてネット上では、“これでもまだ擁護する立場に立つのか?”と疑問を呈する声が。

太田光小川さんの会見を見ても統一教会を擁護する気か?》
《現状では信者を救えないって、誰か太田光に教えてあげて》
《必読!太田光の見解を問いたい》

果たして、10月9日の放送で太田は小川さんの会見について触れるのか。