101203.jpg日本時間の2010年12月3日未明にアメリカ航空宇宙局NASA)が会見を行い、アメリカ・モノ湖において新種の細菌を発見したと発表した。この細菌はDNA中のリンを人間にとって猛毒であるヒ素に置き換え生きており、地球上のDNAを持つ生物が生命活動を行うには炭素、酸素、水素、窒素、硫黄、そしてリンの6元素が必要であるという今日までの「生命の常識」が覆されたものとなっている。

会見の模様はニコニコ生放送でも生中継。突然の会見であることや、「地球外生命(ET)の兆候探索に影響を及ぼす宇宙生物学的発見」という意味深なタイトルで行われるという事前情報などからネットユーザーのなかには「もしかして宇宙人発見か!?」という類推も少なくなく、その期待感からか深夜4:30からの放送にも関わらず来場者は9万人を記録。コメントも17万件を数え、椅子へ深く腰掛ける宇宙生物学の権威たちの姿が映し出されたときには、その「らしさ」に画面は期待のコメントで埋められた。

 しかしいつまで経っても現れない宇宙人に一部の視聴者はおかんむりで、番組の大半を占めたDNAについての難しい説明も相まったのか、次第に「カモン宇宙人」「なるほど、わからん」「おやすみNASAい」と投げやりなコメントも多く見受けられるようになってしまうというはめに。

 結局最後まで地球外生命体は登場しなかったが、今回はDNAという地球上に存在するほぼすべての生命体が持つものについての例外的発見だっただけに、地球でまだ発見されていない生命体や地球外生命体≒宇宙人が「いる」可能性が増えたことは事実。視聴者たちも最後には「次はもっとすごい発表を!」とい期待のコメントを多く寄せ、いつか現れるかもしれない地球外生命体との邂逅に思いを馳せていた。

地球外生命体発見か??NASA本部から生中継! - ニコニコ生放送
http://live.nicovideo.jp/watch/lv33598150
(番組はタイムシフト機能で2010年12月10日まで視聴できる)

村井克成