マイケル・J・フォックス(61歳)の母親は、マイケルが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に出演することを望んでいなかったそうだ。

1985年の大ヒット作にマーティ・マクフライ役で主演したマイケル。先月、92歳で他界した母フィリスさんは、すでにマイケルが日中はドラマ「ファミリータイズ」の撮影を行っていたことから、映画に出演するには「疲れすぎている」と考えたという。

ニューヨークコミコンで、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の共演者クリストファー・ロイドと共にパネル出演したマイケルは、当時をこう振り返った。

「僕の母は2週間前に亡くなった。僕は23歳の時、カナダにいた母に電話して『スティーブン・スピルバーグの映画の話があるんだけど、それを夜にやって、昼間はファミリータイズをやらなきゃならない』って言ったんだ。そしたら母は『疲れすぎになるわよ』ってね。僕は、『この種の疲労のために生きているようなもんだ。大丈夫だよ』って言った。そして今日に、いや2週間前に至るまで、母は僕が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をやったのはとても悪いアイディアだったと思っていたよ。母は映画をとても気に入ったけどね。(でも母は正しかった)僕はへとへとだったから」

そんなマイケルは、昨年は「大変な年」だったものの、「感謝の気持ち」をもって日々を過ごしているとして「去年は頬骨、眼窩、手、肘、肩の骨を折った。打ちのめされた大変な年だった。でもとてもクールでもあった。それでもやって行けるということを気付かせてくれたからね。感謝の気持ちと共にね。感謝できるものがあれば、『良かった』って言えることを見つけることができれば、物事は良い方向へ進む。僕はとても楽天家なんだ」と語っていた。