チャンピオンズリーグ・グループH第4節が11日に行われ、ユヴェントスイタリア)が敵地でマッカビ・ハイファ(イスラエル)と対戦した。

 今シーズン序盤からなかなか調子が上がらないユヴェントスは、9月の公式戦はまさかの未勝利で終わっていた。CLでも連敗スタートとなったものの、5日に行われた第3節のマッカビ・ハイファ戦では3-1で勝利。パリ・サンジェルマンフランス)とベンフィカポルトガル)の一戦が前節引き分けで終わったため、上位2チームを追いかけるためにも負けられないマッカビ・ハイファとのアウェイ戦に臨む。

 ユヴェントスは直近のセリエA第9節ミラン戦(●0-2)からスターティングメンバーを4名変更。ダニエレ・ルガーニ、レアンドロ・パレデス、ウェストン・マッケニーアンヘル・ディ・マリアが先発に入った。マヌエル・ロカテッリ、アルカディウシュ・ミリクらはベンチスタートとなっている。

 試合は立ち上がりからマッカビ・ハイファが多くのチャンスを作り出す。4分、左サイドからのクロスボールをフランツディ・ピエロが頭で狙ったものの、シュートはGKの正面へ。それでも7分、再び左サイドからフリーでクロスボールを送ると、ペナルティエリア内で待っていたオメル・アツィリが押し込む。ホームチームが先制に成功した。

 ユヴェントスがなかなか反撃の糸口を掴めずにいると、42分には再びマッカビ・ハイファ。中盤でフアン・クアドラードからボールを奪うと、最終ライン手前のスペースでピエロがフリーに。持ち運んで右に繋ぐと、ボックス内でボールを受けたアツィリが左足で強烈なシュートを叩き込んだ。

 2点ビハインドとなったユヴェントスは45分、クアドラードのクロスボールからドゥシャン・ヴラホヴィッチがヘディングシュートを狙うも、これは相手GKに阻まれる。前半はマッカビ・ハイファの2点リードで終了した。

 後半に入るとユヴェントスが反撃をスタート。54分、右コーナーキックをルガーニが頭で合わせるも、シュートはGKに弾き出される。61分にはヴラホヴィッチがポストプレーで右サイドのクアドラードに預けると、ボックス内でクロスボールを引き出し、ヘディングシュートを狙う。この一撃はGKにキャッチされた。

 その後もユヴェントスが攻勢を強める。81分にはクアドラードが独力で突破して右足シュートを放つも、GKに弾き出される。82分にはミリクがミドルシュートを狙ったものの、GKにキャッチされた。

 結局、試合はこのままタイムアップ。敵地で完敗となったユヴェントスは勝ち点「3」のまま。残り2戦では2勝が求められ、点差や他会場の結果が味方をすれば、まだ僅かに突破の可能性は残されている。しかし、決勝トーナメント行きは絶望的となってしまった。

 次節は25日に行われ、ユヴェントスベンフィカの本拠地に乗り込む。一方、マッカビ・ハイファはPSGと敵地で対戦する予定だ。

【スコア】
マッカビ・ハイファ 2-0 ユヴェントス

【得点者】
1-0 7分 オメル・アツィリ(マッカビ・ハイファ)
2-0 42分 オメル・アツィリ(マッカビ・ハイファ)

ユーヴェは9シーズンぶりグループ敗退の危機に [写真]=Juventus FC via Getty Images