Q 弔問外交でよく聞く言葉「インド太平洋」…安倍元首相の時代に“発明された”といわれるけど、何が新しかったの?

 国葬に合わせた「弔問外交」が報じられる中で、しばしば「インド太平洋」という言葉が出てきました。この言葉は安倍晋三元首相の時代によく用いられた言葉で……等々、ニュースで解説されているのを目にしたのですが、この言葉はいったい、何が新しかったのでしょうか?(30代・男性・会社員

A かつては「アジア太平洋」といっていましたが…

 いいところに気づきましたね。かつては「アジア太平洋」という表現が一般的だったのですが、いまは「インド太平洋」という言い方が増えました。これは、中国包囲網を形成するためにインドを引き込もうとする日米の戦略なのです。

 安倍晋三首相(当時)が2007年インドでの演説で、この表現を使いました。インド洋と太平洋という2つの海を「自由と繁栄の海」にしようというアピールでした。要は「中国に勝手なことはさせないぞ」という意味です。

 アメリカ軍も「太平洋軍」を2018年に「インド太平洋軍」に名称変更しています。

(池上 彰)

2007年の第一次安倍政権時代に“発明”された「インド太平洋」 ©JMPA