子どもの孤立の解消に取り組む認定NPO法人PIECES(ピーシーズ/代表理事 小澤いぶき)が、2022年8月15日から10月1日に実施した「#問いを贈ろうキャンペーン」において、約32万人に「問い」を届け、そこから約6,500件のアクションが生まれたことを報告いたします。
「問い」を通じて自分や他者、世界に想いを寄せる。その想像力の先に、誰もが大切にされる社会があると私たちは信じています。

異なる私たち一人ひとりが大切にされている、そんな社会は誰かがつくる確固たる正解ではなく、ふと感じる違和感や、私たちが受け取る願いや問いから、始まっていく。そんな思いから、2021年からキャンペーンを開始し、今年は2回目の開催となりました。
SNSなどを通じてPIECESから20の「問い」を発信。その「問い」に対するアクション(いいねやリツイート、リプライなど)の数で、自分や社会、世界に対する関心の広がりを測り、今年は昨年生まれた2,000件のアクションがさらに広がりました。
  • 参加者の投稿
いいねやリツイートはもちろん、たくさんの方が問いに対する多様なお返事を発信しました。
  • 参加者の声
・自分の内面や頭の中にあるものを探索する楽しさに気づきました。

・問いの贈り物って改めて本当に素敵。 大切な人に贈りたい言葉は何かと問われるとまず、「私にとって大切な人はだれだろう」と考える。 自分の内側を冒険するための切符。まさにギフト。 素敵な問いの数々を、心からありがとう。

・育休中で他者と話す機会が極端に減りました。赤ちゃんを寝かしつけた後に考える問いで、みなさんと一つのワークをしている喜びがありました。良い機会をありがとうございました。

・たった一言の問いかけと、そこから湧き上がる短くシンプルな自分だけの、"私"だけの答え。そこに今の自分が一番大事にしたいことが詰まっている。 私が私と向き合う時間をありがとうございました。そしてそんなたくさんの「私」に出会うことができ、心があたたかくなる時間をたくさんいただきました。

・問いの根本を考えるようになりました。人はなぜ問いを持ち、問いに何を期待するのか。

・自分で自分にはなかなか問いかけられなかったりするので、よきせぬ問いから自分のことを見つめ直せました。

・問いは社会を繋ぐし、可能性を広げると改めて感じた。 Twitterとの連動でより強く上記の気づきを感じられて面白かった。
  • なぜ、PIECESが「問い」を贈るのか
「子どもの孤立」という問題に挑むPIECESが、なぜ「問い」を贈っているのか。
それは、子どもが孤立せず「こどもでいられる社会」とは、大人が自分でいられ、共に生きている、さまざまな人たちへのまなざしのある社会から生まれるものだと考えているからです。

「問い」を通じて想像すること。その想像力の先に、誰もが大切にされる社会があると私たちは信じています。 一見、結びつかないように見えるこの取り組みも、私たちの目指す社会をみなさんと一緒に広げていく営みだと思っています。
  • PIECESが贈った 20個の「問い」
問いは、PIECESが全国で展開している市民性醸成プログラム「Citizenship for Childrenhttps://www.citizenship-for-children.org)」で長年培ってきた問いかけのエッセンスを凝縮させたものです。#自分をみつめる #まわりをみつめる #世界をみつめる の3つのテーマに紐づいて問いを贈りました。すべての「問い」はキャンペーンサイト(https://toi-pieces.tokyo)からご覧いただけます。
  • 著名人からの「問い」のお返事
さまざまな分野で活躍する【18名】の方々から、問いのお返事をいただきました。みなさんのお返事はPIECES公式Instagram(https://www.instagram.com/pieces_npo/)よりご覧いただけます。
また期間中に開催したオンラインイベント「問いのじかん」には、タレントの福田萌さん、フォトジャーナリストの佐藤慧さん、新生児科医の今西洋介さんにご登壇いただき、PIECES代表理事の小澤いぶきと共に、問いを深めました。イベントのアーカイブはウェブサイト(https://www.pieces.tokyo/blog/toi2022report)よりご覧いただけます。
  • PIECES代表理事 小澤いぶきからのメッセージ
私たちからの問いへお返事をくださったり、問いを誰かに共有してくださったり、たくさんの方々とこの1ヶ月半を共にすることができました。本当にありがとうございます。

「問い」を通じて立ち止まり、この世界を共にしている自分や他者、世界に想いを寄せることは、共に生きる人を優しく想像することでもあります。

私たちの暮らしを見つめると、そこにはすでに多様な世界があります。問いを通して、すでにある多様な世界に目を向け、その世界を感じ、受け取り、働きかけていくことの先に、誰もが大切にされる、子どもが子どもでいられる、自分が自分でいられる世界があると私たちは信じています。
だから、この取り組みを通して、願う社会を皆さんと一緒に広げる営みを続けていきたいと考えています。

問いを贈ろうキャンペーンは終わりますが、問いを贈り合い、応答しあう営みは、市民性の大事なエッセンスとして続いていきます。これからもぜひ、その広がりを一緒に育んでいただけたら嬉しいです。


代表理事 / Founder
東京大学医学系研究科 客員研究員/ 児童精神科医
小澤いぶき 子どものメンタルケアを専門にする児童精神科医の小澤を中心に、2016年に設立。子どもの周りに信頼できる他者を増やすことで、子どもが孤立しない地域をつくることを目指しています。子どもの孤立が深まる前に、地域の中で子どもを見守り、子どもに寄り添う市民を増やすための市民性醸成プログラムを展開。ひとりひとりが自分らしい市民性を醸成し、行動できるようになることで、子どもと自分、地域のウェルビーイングをつくることができると考えています。
  • 【団体概要】
設立  : 2016年6月22日
代表  : 代表理事 小澤いぶき(児童精神科医)
所在地 : 東京都文京区本郷3-40-10 三翔ビル本郷7F 小野田高砂法律事務所内 social hive HONGO
URL  :  https://www.pieces.tokyo

配信元企業:特定非営利活動法人PIECES

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