俳優、声優、YouTuberとして幅広いフィールドで活躍中の染谷俊之の魅力に迫るWEBザテレビジョンの連載「月刊染谷WEBマガジン」。毎月、深掘りインタビューを敢行し、仕事の近況からプライベートまで、事務所NGギリギリの質問をぶつけて“染様(染谷俊之の愛称)”を丸裸にします。第8回のテーマは「マイブーム」。今ドハマりしているもの(こと)について聞きました。

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■悪夢を見ると逆に体調がよくなる!? 大ヒット中の乳酸菌飲料

──過去3回(本連載の第6~8回)は、「××ベスト5」と題して好きなB級映画やきつかった仕事などについて語ってもらいました。今回のテーマは「マイブーム」ですが、ランキング形式で発表しますか?

いいえ、今回はランキングではありません。最近ハマっている3つを発表したいと思います。早速ですが、もう言っちゃっていいですか? 「Yakult(ヤクルト)1000」と「ONE PIECE」、あと「サウナ」です。

──いきなりのネタバレですね(笑)。では、1つずつ詳しく聞いていきます。まずは「Yakult1000」。ハマったきっかけは?

A3!」(2022年4~5月に出演した舞台「MANKAI STAGE『A3!ACT2! ~SPRING 2022~」)中に、キャストの間で「『Yakult1000』がマジ効く」と話題になって、みんなコンビニとかで買ってきて飲んでいたんです。僕ははじめ「そんなに効くの?」と半信半疑だったんですけど、一度試しに飲んでみたら、めちゃめちゃよくてハマっちゃいました。

──実際、何がそんなにいいんですか?

飲むとモチベーションが上がるのと、ストレスが緩和されるんです(※注:あくまで染谷さんの個人的見解です)。しかも眠りがよくなる。僕は初めて「Yakult1000」を飲んで寝たときに、誰かに追いかけられる悪夢を見たんです。それで「全然ダメじゃん」と思って、他のキャストに言ったら、「俺も見た」っていう人がけっこういて。インターネットで「ヤクルト1000」と検索すると、その後に「悪夢」と出るくらい、多くの人が悪夢を見ているみたいです。でもそれって決して悪いことではなくて、たぶん睡眠中にストレスと戦っているんでしょうね。だから結果的に朝はスッキリ起きられますし、日中の体の調子もよくなりました。

──今すごくヒットしていて、入手困難なんですよね?

そうですね。もうコンビニでは買えなくて、最近まではヤクルトセンター(直売所)に行けば、売ってもらえるというウラ技(?)があったんですけど、それすらもできなくなってしまったので僕は今インターネットで購入しています。腸は「第二の脳」と言われていて、整うと体にすごくいいらしいので、今後もしばらくは飲み続けようと思っています。

■コロナ禍の巣ごもりをきっかけに、国民的マンガを一気読み!

──2つ目は「ONE PIECE」。誰もが知っている国民的漫画ですが、最近ハマったんですか?

最近というよりは、小学生のとき(1997年に連載開始)から、10年くらい前までは「週刊少年ジャンプ」を毎週買って読んでいました。でもその後、単行本でいうと60巻くらいまでで、一度途絶えちゃったんです。

──それはどうしてですか?

もちろん読んでいて面白かったですけど、いろいろ忙しくて、マンガを読むこと自体から離れちゃったんです。でもこのコロナ禍で、地方公演に行っても外出ができなくて、ホテルに籠る時間が増えました。そんなときにたまたまコンビニで「ONE PIECE」のコンビニ版を見つけて、また読んでみようと思ってごっそり買いました。そうしたらまたハマっちゃって、そこからまた読み出して、最近ようやく最新刊まで追いつきました。

──マンガを読むのもけっこう時間を要すると思いますが、1日どのくらいのペースで読んでいたんですか?

僕はけっこう読むスピードが速くて、時間のあるときは1日10巻くらい。寝る前に一気に読んでいました。

──10年前に読んでいたときと今とでは、ストーリーの捉え方などの違いはありますか?

違いはないですけど、10年前に読んでいたときの伏線を最近ようやく回収できました。「ONE PIECE」の伏線を回収するのが昔からの楽しみだったので、それをまとめてできるのが一気読みの醍醐味ですね。

──特に気に入っているキャラクターは?

トラファルガー・ロー。かっこよくて、技が独特なところが好きです。

──「ONE PIECE」を改めて読んでよかったと思うことはありましたか?

少し前に映画の撮影があったんですけど、その現場に「ONE PIECE」好きが集まっていて、休憩中にみんなで盛り上がっていたんです。でも僕は10年前で止まっていたので、話に全然ついていけなくて悔しい思いをしました。和田雅成(俳優)とか、仲のよい役者の中にもファンが多いので、今度会ったときはいろいろ語り合いたいです。

サウナ→水風呂→外気浴のルーティンで“整う”

──3つ目は「サウナ」。こちらは今、世間的にもブームになっています。

元々好きだったんですけど、こういうご時世になってからは自重していました。でもよくよく考えたら、サウナスーパー銭湯クラスターが発生したという話は聞かないんで、たまった疲れを取りに行こうと思い立ちました。そうしたらまたハマっちゃいました。

──サウナに入る際のルーティンはありますか?

サウナ→水風呂→外気浴を3セット繰り返します。サウナに入る時間は約10分。水風呂の時間は特に決めていません。それでその後に外気浴をすると、頭がふぉわーとなって“整っている”状態になります。1セット目からそういう感覚になるんですが、回を重ねるごとにそれが増していって3セット目が一番整います。

──サウナに10分間入っているときは、何をしていますか?

本当はスマホをいじりたいんですけど、中に持ち込めないじゃないですか。だから最初は自分でも何をすればいいんだろうと思っていたんですけど、けっこう考え事をしているとあっという間に時間が経過しますね。実は昨日も行ってきたんですけど、(ニコニコチャンネルの)「月刊染谷マガジン」で話すトークの内容をずっと考えていました。サウナにまた通い出して、そういった考える時間が増えましたね。

──お気に入りのスポットはあるんですか?

よく行くのは自宅近所にある銭湯。そこは水風呂が大きくて、冷た過ぎず、個人的にちょうどいい水温なので気に入っています。最近人から聞いたんですけど、軽井沢サウナの後に、水風呂の代わりに川に入れる施設があるそうで、(仲のよい俳優の)赤澤 燈と一緒に行きたいねって話しています。あと、サウナを備えたグランピング施設も増えているみたいなので、(愛犬の)おこげと一緒に行くのもいいですね。さすがにサウナは一緒に入れませんが(笑)。

──ありがとうございました! 最後に、今後マイブームになりそうなもの、もしくは挑戦したいことがあれば教えてください。

興味があるのは「英会話」。以前から英語を話せるようになりたいと思っていたんですけど、なかなか行動に移せていなくて。でも最近、インターネットで個人レッスンを行っている教室を調べています。あとは海外旅行。コロナ禍になる前、仕事でバリ島に行く予定があったんですけど、中止になって悔しい思いをしました。海外って、プライベートより仕事で行くほうが断然楽しい。スケジュールを組んでくれるし、自由な時間もちょこっとあるし、何より費用を全部出してくれる(笑)。なので状況が落ち着いたら、仕事で海外に行きたいです!

尚、染谷俊之は2023年に順次ロードショー予定の映画「パラダイス/半島」で主役を演じる。

取材・文=河合哲治郎

「マイブーム」について語る染谷俊之/撮影=岩堀和彦/スタイリスト=岩田友裕/ヘア&メーク=中元美佳