もう善戦はいらない。10月1日の初戦は残り20分から突き離されて22-34、続く8日の第2戦はサヨナラCGを喫した21-22。3連戦の第3戦、JAPAN XV(ジャパンフィフティーン)は3度目の正直オーストラリアAからの勝利を誓う。10月12日ジェイミー・ジョセフHCは次の23名に勝利を託した。

【JAPAN XV(ジャパンフィフティーン)】
1稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)42
2坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)30
3垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス)11
4ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)4
5ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)9
6リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)75
7下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)0
8テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス)12
9流大(東京サントリーサンゴリアス)27
10李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)3
11シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)9
12中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)30
13ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)7
14松島幸太朗(東京サントリーサンゴリアス)44
15山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)24
16日野剛志(静岡ブルーレヴズ)5
17三浦昌悟(トヨタヴェルブリッツ)9
18竹内柊平(浦安D-Rocks)1
19ヴィンピー・ファンデルヴァルト(浦安D-Rocks)20
20ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)4
21齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)8
22山沢拓也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)4
23中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)5
※所属チームの後の数字はキャップ数。

SOとともにゲームコントロールを担うSHの先発には流が入った。
「流は経験のある選手、『ラグビーワードカップ(RWC)』でもスタートから出ている。夏シーズンは代表に参加していないが、この2試合を見て調子が良かったのでスタートとして見てみたいと思い起用した。(その前の2試合に先発した)直人もいいパフォーマンスを見せたが、競争をしてもらえればと思っている。
流にはゲームをコントロールしてほしいし、FWもコントロールしてほしい。彼の経験を持ってしっかりコントロールしてもらえればと思っている」

先発に戻って来たPR稲垣、LOファンデルヴァルト、ベンチに入ったSO山沢について質問されると、ジョセフHCはこう答えた。
「すごく楽しみにしている。山沢は夏も新型コロナウイルスの関係で試合に出られなかった。『リーグワン』でも活躍しているので、ステップアップした彼のパフォーマンスを見てみたい。
長いケガからの復帰となったヴィンビーは、プレータイムを必要としている。彼のフィジカルはチームに貢献してくれると思っている。
稲垣はこの合宿で素晴らしいコンディションを見せている。素晴らしいタックルを見せてくれている。PRとして彼のいつものプレーを見せてくれればと思っている」

第2戦で出色のパフォーマンスを披露したリーチら、FW第3列についても言及した。
「彼のパフォーマンスは本当に素晴らしかった。複数回の手術をしてから、ベストなコンディションに戻って来たことをうれしく思う。リーチは前で体を張ってチームをリードしてくれた。彼のプレーによってチームも自信が付いている面もある。
姫野(和樹)は今回メンバーに入っていない。前の試合でヒザを打ったので、彼のコンディションを優先し、メンバーから外した。(ピーター・)ラピース(・ラブスカフニ)もヒザのケガで選んでいない。ここからの試合は非常に重要なので、今後の試合にしっかり備えてもらう。キープレーヤーは失いたくないので、そこは慎重に彼らのコンディションを見ている」

指揮官は勝利とともに確固たるチーム作りが重要だと語った。
「これまでの2試合で本当にいいパフォーマンスはあったが、80分間通していいパフォーマンスはできていない。随所にプレーが雑になり、キープレーヤ―がミスをおかしてしまった。今後に向けてしっかり修正して、チームの形を作り上げていくことが重要。もちろん勝つことも重要だが、チーム作りをしっかりしていくことが重要だと思っている」

経験豊かな主力・ベテランらは第2戦の課題と向き合いながら、第3戦を見据えた。
坂手主将「最後の最後で勝てなかったのは悔しい。前回から修正した部分はたくさんあったが、本当にもう一歩何か足りない。特にアタックの部分ではボールの持つ離すのバランスは準備してきたが、そこでミスやペナルティが起きてしまった。来週は全員でもっといい準備して、勝って喜びたい」

リーチ腕相撲のような試合。そういう試合ではいかに相手を捕まえるかが重要。プレッシャーをかけるところはかけ続けることが重要だが、ミスで自分たちから離れてしまった。今日はディフェンスのところで間を抜かれたが、そこはすぐに修正できる部分だと思う。貴重な経験になっていると思う。下を向かず、修正して来週につなげたい」

中村「今日の試合についてはあんまり自分に期待せず、試合前にも言ったようにできることをやろうと思っていた。できることはやれた。点数どうこうよりもゲームプランは実行できたし、フィジカルでも戦えてので、悲観することはないかなと思う」

松島「先週よりも体が動いてきていて、徐々に上がってきている。ボールを継続できていましたし、ディフェンスもコネクションのところは先週よりもよかったと思う」

オーストラリアA代表】
1トム・ロバートソン(フォース)24
2ラクラン・ロネガン(ブランビーズ)4
3ポネ・ファアマウシリ(レベルズ)3
4ネッド・ハニガン(ワラターズ)21
5ライアン・スミス(レッズ)0
6ロリー・スコット(ブランビーズ)0
7ブラッドウィルキン(レベルズ)0
8セル・ウル(レッズ)0
9ジェームズ・タトゥル(レベルズ)0
10ベン・ドナルドソン(ワラターズ)0
11マーク・ナワンガニタワシ(ワラターズ)0
12ハミッシュ・スチュワート(レッズ)0
13アイザックヘンリー(レッズ)0
14 スリ・ヴニヴァル(レッズ)1
15トム・バンクス(ブランビーズ)18
16ビリーボラード(ブランビーズ)1
17リッチー・アシアタ(レッズ)0
18アーチャー・ホルツ(ワラターズ)0
19ケイデン・ネヴィル(ブランビーズ)3
20オリー・カラン(フォース)0
21ライアン・ロネガン(ブランビーズ)0
22テイン・エドメッド(ワラターズ)0
23ディラン・ピーチ(ワラターズ)0
※所属チームの後の数字はキャップ数。

アサヒスーパードライ JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2022』JAPAN XV×豪州A第3戦は10月14日(金)・ヨドコウ桜スタジアム(大阪)にてキックオフ。『リポビタンDチャレンジカップ2022』日本代表×ニュージーランド代表は10月29日(土)・国立競技場(東京)にて開催。チケット発売中。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

アサヒスーパードライ JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2022のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2223623

リポビタンDチャレンジカップ2022のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2225523

リーチ マイケル