スタントマンを立てず自ら危険なアクションに挑み続けるハリウッドの大スター、トム・クルーズ(60)が、新作映画において宇宙で撮影をするという企画に取り組んでいる。実現すると、トムは宇宙遊泳をする最初の俳優になるという。4歳半でスタントに興味を持ち屋根から飛び降りたというトム。次は宇宙へ向けて飛び立とうとしている。

映画トップガン マーヴェリック』(5月27日公開)で大成功を収めたトム・クルーズが、映画『バリー・シール/アメリカをはめた男』(2017年)でタッグを組んだダグ・リーマン監督と、宇宙での撮影を含む新作映画の企画を進めているそうだ。

この企画は2020年に最初に提案されたという。トムとダグ監督は、トムが国際宇宙ステーションロケットを飛ばすというアイデアについて「UFEG(ユニバーサル・フィルムド・エンターテインメント・グループ)」に連絡をとったと言われている。

UFEG会長のドナ・ラングレー氏(Donna Langley)は、英『BBC News』にこう語っている。

トム・クルーズは私達を宇宙に、そして世界を宇宙に連れて行ってくれると思います。これはまだ計画の段階ですが、我々はトムと一緒に開発中の素晴らしいプロジェクトがあります。ロケット国際宇宙ステーションに行き、国際宇宙ステーションの外で宇宙遊泳の撮影をします。」

さらにドナ氏はこう続けた。

「映画の大部分は地球上で撮影され、登場人物がその日、地球を救うために宇宙へ行くことで最高潮に達します。トムが国際宇宙ステーションの外で宇宙遊泳をする最初の民間人になることを我々は望んでいます。」

もしこの映画が実現すれば、トムは国際宇宙ステーションで宇宙撮影を行う最初の映画スターとなる。

「このような撮影は確かに前例がないが、野心的な“stunt-work(危険を伴う演技の作品)”で有名なトムが宇宙に目を向けるのは当然と言えるだろう」と『New York Post』は見解を示した。

7月3日、トムの60歳の誕生日に映画『ミッション:インポッシブル』シリーズのクリストファー・マッカリー監督は、トムがスタントを披露している貴重な写真を公開した(現在削除済)。映画『トップガン マーヴェリック』の共演者グレンパウエルも同じ写真を祝福のメッセージを添えてTwitterに投稿していた。

この写真では、トムがほとんど助けを借りずに、空中の赤い複葉機からぶら下がっているのが見える。

トムは2017年に映画『ミッション:インポッシブル』シリーズ第6作目の撮影現場で、建物から建物に飛び移る非常に危険なアクションがうまくいかなかったため壁に激突し負傷した。それからわずか数か月後、トムはロンドンの撮影現場に戻って再びスタント撮影を行っている

今年5月に行われたカンヌ国際映画祭で子供時代を振り返り、「4歳半ぐらいの頃、ベッドのシーツを結んで軒先に上り屋根から飛び降りた」と明かしていたトム。当時幸いトムに怪我はなかった。しかし初めて昼間に星を見ることができたこの時のトムは、そのまま興味深く空を見上げていたという。スタントに興味を持った少年は、映画の世界でスタントを続け、見上げた空の向こうへとついに飛び立とうとしている。

画像2枚目は『Glen Powell 2022年7月3日付Twitter「This is 60.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 雨宮瑠亜奈)

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