ブルーノ・マーズアンダーソン・パークによるシルク・ソニックが、今年の【グラミー賞】選考に参加しないことを選択したようだ。

 現地時間2022年10月13日、高い評価を受けたシルク・ソニックのデビュー作品『アン・イヴニング・ウィズ・シルク・ソニック』を2023年の【グラミー賞】の選考に提出しないことを、ブルーノ・マーズが米ビルボードへの声明の中で認めた。

 ブルーノは、「アンディ、私、そしてこのプロジェクトに携わった全員が、ファースト・シングル“リーヴ・ザ・ドア・オープン”に世界が反応した瞬間、勝利したのです。他のすべてはケーキの上のアイシングに過ぎません」と、今年4月の【グラミー賞】で<年間最優秀楽曲>、<年間最優秀レコード>、<最優秀R&Bソング>、<最優秀R&Bパフォーマンス>の4部門を受賞したレトロ・ソウル曲について述べた。アルバム『アン・イヴニング・ウィズ・シルク・ソニック』は2021年11月にリリースされたため、2023年の【第65回グラミー賞】にノミネートされる可能性があった。

 今年の授賞式での、Sohoによる「Hot Music」を取り入れた「777」と、2021年の放送で披露した「リーヴ・ザ・ドア・オープン」の気合の入ったパフォーマンスについて、彼は「一度ならず二度までも、【グラミー賞】のステージでパフォーマンスさせてもらえたこと、そして今年の授賞式で賞を与えてくれたことに感謝しています」と述べた。「このプロジェクトをサポートし、支持してくれたみなさん、ありがとうございます。このアルバムに全力を注ぎましたが、シルク・ソニックは潔く、謙虚に、そして何よりもセクシーにアルバムを提出することを辞退させていただきたいと思います。今年1年の素晴らしい音楽をみなさんと一緒に祝い、パーティーに参加できることを望みます。シルク・ソニックを成功させてくれてありがとうございます」と続けた。

 レコーディングアカデミーCEOのハーヴィー・メイソン・ジュニアは、米ビルボードへの声明で、「シルク・ソニックはここ数回の授賞式のハイライトであり、今年初めの【第64回グラミー賞】は、当然ながら彼らにとって素晴らしい夜になりました。今年は(ノミネート選考に)提出しないという彼らの決断に感謝すると共に、音楽界における素晴らしい1年を一緒に祝うことを楽しみにしています」と綴った。

 シルク・ソニックのデビュー・シングルが【グラミー賞】を受賞したことに加え、ブルーノはこれまでにノミネート31回のうち15回受賞、アンダーソン・パークは4回の受賞という素晴らしい実績を残していることから、2023年2月5日に米ロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナで行われる予定の授賞式では、シルク・ソニックのアルバムがハリー・スタイルズ、アデルビヨンセ、ケンドリック・ラマー、テイラー・スウィフトといったアーティストと<年間最優秀アルバム>を競うことが予想されていた。

ブルーノ・マーズ、シルク・ソニックのアルバムを【グラミー賞】選考に提出しないと発表