国鉄の115年とJRの35年は翻弄された歴史だった―。
日刊工業新聞社(代表取締役社長:井水治博 本社:東京都中央区)は、書籍『知られざる国鉄遺産“エキナカ” もう一つの鉄道150年』を10月14日に発売しました。

2022年10月14日、日本における鉄道開業150年を迎えました。国鉄からJRに駆け抜けた時代、改めて振り返る機会として本書にご注目ください。

知られざる国鉄遺産“エキナカ” もう一つの鉄道150年
  • 国鉄時代の115年という歴史を振り返り、JRの35年を経営的視点から検証
国鉄の長い歴史の中で、最大のエポックメーキングとなったのが国鉄分割民営化1987年4月1日)で、JR発足は鉄道開業から培ってきた「国鉄史観」「鉄道至上主義」からの決別でもありました。発足以降、各社独自のビジネスモデルを築いてきましたが、コロナ禍で、改革を成功に導いたはずのJR本州3社(JR東日本、東海、西日本)でも2年連続の赤字経営を余儀なくされています。
次の100年を模索する中で、「鉄道大国・日本」構築の裏方的存在だったエキナカ企業という「国鉄遺産」を改めて検証します。
  • 民営化を迎えた当時の新聞記者だから知っている事実
37年間、国鉄改革をウォッチしてきた著者が、JTB、鉄道弘済会、日本通運、日本テレコム、日本食堂など、エキナカから誕生した「エキナカ企業」という視点から、鉄道150年を振り返ります。
また、エキナカを代表する「駅弁」にもクローズアップし、日本の文化として解説します。
P12-13
P122-123
P278-279
■「エキナカ」とは
駅長管理下の駅改札口内外を狭義のエキナカとするが、広義のエキナカとしては、1954年国鉄「構内営業規則」改正で認知された駅長管理の及ばない駅ビル、ホテルなどの「構内公衆施設」をも含める。
  • 目次(一部抜粋)
<第1部 国鉄の115年とJRの35年>
第1章 国鉄遺産 駅空間
国の重要文化財「東京駅」保存・復原のアナザーストーリー
中曽根「民活」の秘策「国鉄用地」から「明治神宮外苑再開発」まで
容積率2000%時代を予見した三菱地所「マンハッタン計画」
第2章 国鉄分割民営化の衝撃 ―エキナカ巨人の解体―
エキナカからの追放、日本交通公社JTB
エキナカの巨人、鉄道弘済会(キヨスク)の解体
国鉄分割民営化が招いた日本テレコムの悲劇
第3章 国鉄改革をエキナカから考える
国鉄危機は「国家の危機」
「国難」は脱却したが、「鉄道再生」は道半ば
エキソトに活路を見出したJR九州の上場
第4章 エキナカから見る「国鉄一家」の功罪
小岩井農場を創設した「鉄道の父」井上勝の経営センス
後藤新平「大家族主義」のDNA 制服から国鉄スワローズまで
日本通運設立の陰の主役は鉄道弘済会「生みの親」片岡謌郎

<第2部 知られざる駅弁文化>
第5章 エキナカ絶滅危惧種「駅弁」の危機
鉄道有事の炊き出し使命
国鉄エキナカの生き残り団体「日本鉄道構内営業中央会」
消費期限神話の教訓「河村弁当部」(山形県酒田駅)事件と伊勢名物「赤福」
第6章 駅弁は日本が誇る文化遺産
駅弁は日本の旅食文化の縮図
駅弁はコメ文化の象徴
ユネスコ無形文化遺産「和食」の先兵
  • 書籍情報
定価:(本体2,700円+税)
仕様:A5判、並製、300頁
ISBN:978-4-526-08234-4
発行:日刊工業新聞
発行日:2022年10月14日
  • 著者紹介
高木 豊(たかぎ・ゆたか
ジャーナリスト。東京都生まれ。1971年早稲田大学商学部卒業。元日刊工業新聞論説委員。
(公社)日本記者クラブ会員、(一社)日本交通協会機関誌・蔵書審査委員。
主な著書:『JR株式上場』(TBSブリタニカ)、『その先のJR東日本』(日刊工業新聞社刊)、『JR28兆円の攻防」(日刊工業新聞社刊、第23回交通図書賞受賞)、『新外資主義』(東洋経済新報社刊)など。

【問い合わせ】
日刊工業新聞
書籍編集部  03(5644)7490
販売・管理部 03(5644)7410

日刊工業新聞社オフィシャルサイト「Nikkan Book Store」
https://pub.nikkan.co.jp/books/detail/00003671

Amazon商品ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4526082341

配信元企業:株式会社日刊工業新聞

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ