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石崎ひゅーいメジャーデビュー10周年記念東名阪ライブツアー「、&」の最終公演が昨日10月13日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)で行われた。

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バンドメンバーから少し遅れてステージに登場した石崎ひゅーいは、「ピーナッツバター」で勢いよくライブの口火を切って落とす。続いて歌謡ロック「あなたはどこにいるの」やバグったようなシンセサウンドが印象的な「パラサイト」を歌い、間髪を容れずに「さよならエレジー」へ突入。観客に息をつく暇も与えない怒涛のスタートダッシュを決めた。

石崎が「はじめましての人も、ずっと来てる人も、ひさしぶりに来た人も、みんな最後まで一緒に10周年をお祝いしてください」と挨拶して「パレード」が始まると、その言葉に応えるように観客は手拍子で石崎を祝福。また「ダメ人間」の曲中にはバンドメンバー・よっち(河村吉宏 / Dr)から「頑張れ! ダメ人間!」のエールが飛び、会場は温かなムードに包まれる。ライブ中盤、石崎はデビュー時からずっと二人三脚で歩んできたトオミヨウ(Key)と2人で「ひまわり畑の夜」をパフォーマンスし、「アヤメ」ではマイクを通さずに繊細な歌声を場内に響かせた。

その後「音楽人としても1人の人間としてもめちゃくちゃ尊敬してます」「気持ちがアガる、魔法使いみたいな人」という石崎の紹介から、この日のスペシャルゲストのあいみょんがステージに登場する。もともと石崎のファンで、音楽面においても大きな影響を受けたというあいみょんが「だから『あいみょん』って(ひゅーいと同じく)ひらがななんですよ」と新事実を発表するも、すぐに「嘘です(笑)」と訂正。リラックスした雰囲気でMCが繰り広げられる。そして2人は、あいみょんの楽曲の中でも特に石崎が好きだという「ふたりの世界」、ライブ前日にストリーミング累計再生数が5億回を突破したあいみょんの楽曲「マリーゴールド」、2018年に大阪・Music Club JANUSで初対バンした際にあいみょんがカバーした石崎の楽曲「ガールフレンド」をアコースティックギター弾き語りで披露。輪郭がはっきりとしたあいみょんの歌声を、石崎の歌声が優しく包み込み、集まったファンに贅沢な時間をプレゼントする。さらに、あいみょんの楽曲「裸の心」では、この曲のアレンジを務めたトオミヨウの伴奏に身を任せ歌声を重ねた。

あいみょんを笑顔で送り出したのち、「バターチキンムーンカーニバル」でライブはラストスパートに突入。石崎はステージ上をジャンプして喜びを表現しながら「第三惑星交響曲」を届け、「アンコール」ではフロアを幸福感で満たす。最後は「ファンタジックレディオ」で客席に手を伸ばして「君の事が好き」と何度も歌いかけ、笑顔でステージをあとにした。

石崎ひゅーい 10th Anniversary TOUR 「、&」(てんあんど) 10月13日 Zepp Haneda(TOKYO) セットリスト

01. ピーナッツバター
02. あなたはどこにいるの
03. パラサイト
04. さよならエレジー
05. パレード
06. カカオ
07. ダメ人間
08. Oh Myエンジェル!
09. 愛らしく
10. 夜間飛行
11. ピリオド
12. ひまわり畑の夜
13. アヤメ
14. 花瓶の花
15. ふたりの世界
16. マリーゴールド
17. ガールフレンド
18. 裸の心
19. バターチキンムーンカーニバル
20. 第三惑星交響曲
21. アンコール
22. ファンタジックレディ

左からあいみょん、石崎ひゅーい。(撮影:鈴木友莉)