地方移住やワーケーションへの関心が高まっている中、実際に二拠点生活を実践し、里山Lifeを愉しんでいる人が増えている。なかでも東京から近い千葉県は他都道府県からの転入者が年々増えており、都心から片道100km程度ながら風光明媚な鴨川市は“移住先”としても注目されているエリアだ。
人生の折り返し地点を迎え、そろそろ田舎暮らしもいいかな?と思い始めている人や、自宅=職場の近くに縛られない人にとって魅力的な二拠点生活。
そんな二拠点生活に必須なものといえばクルマ。今回はスバル レガシィ アウトバックを駆り、移住、二拠点生活を送る先達を訪ねた。
都心から離れて日常と非日常が切り替わる瞬間
レガシィ アウトバックの力強いエクステリアデザインは、アウトドアシーンはもちろん、都市部でも映える。東京湾アクアラインを使えば鴨川まで一時間程度だ。一路、千葉県へ。
ハンドリングがドライバーの意思に忠実で、不快な振動騒音の低減によって快適な乗り心地を実現しているので、高速道路での長距離移動もラクラク。疲れないところがポイント。
スバル自慢のアイサイトXで渋滞にはまってもストレスは最小
高度運転支援システムのアイサイトXを装備しており、自動車専用道路上での渋滞時(約50km/h以下)で一定の条件を満たすとステアリングから手を離すことが可能だ。
一定の車間距離を保って追従走行し、先行車が減速・停止すると、ブレーキ制御で安全に減速・停止してくれる。渋滞の多いアクアラインでは疲労低減効果の大きさを実感。
料金所の手前でETCゲートを安全に通過できる速度まで的確に減速してくれる。通過後はセット車速まで自動で加速。
使いやすく大容量のラゲッジは荷物だけでなく車中泊でも大活躍!
ラゲッジルームは隅々まで効率よく使えるフラットな大空間。容量は561L。ワイドな開口部で大きな荷物も積みやすい。汚れた荷物も気軽に収納できる床下のサブトランクも備える。
アウトドアチェア、テーブル、ランタン、クーラーボックス、テント、タープ(2名分の荷物)を積んでみた。
2名分だとかなりのボリュームになるが、リアシートを倒すことなく収納できた。ちなみに大きなモノから載せていくのがきれいに積むポイント。
リアシートを倒すと、荷室フロア長が1677mmもある大空間が現れる。MTBのような自転車も積むことが可能。
2名乗車であればリアシートを倒すことで車内泊もOKだ。身長170cmの人まで快適に就寝できる(編集部調べ)。
50年進化を続ける4WDはどんな道でも安心して走れる
泥道や雪道などの悪路から、雨に濡れた一般道や高速道路まで、さまざまな道を安定して駆け抜けることができる。
ユーザーの声を反映した機能で日常使いがアップ
キーを携帯し、リアオーナメントに肘などを近づけるとゲートが開く。後端部を押し下げると跳ね上がるトノカバーも装備。これなら両手がふさがっていても荷物が積みやすい。
リアワイパーウォッシャーの作動と連動し、リアビューカメラのレンズに付着した水滴や汚れを水流で洗浄。降雪エリアで人気の高い理由も納得だ。
移住者に聞いた! 都心を離れて田舎暮らしを始めた理由とは?
「移住とはその地域に溶け込むこと 藤井照久さん」
自分が犬の生活に合わせるためには、どうするべきか?を考え、鴨川への移住を決意したという藤井さん。地域に溶け込んだことで足りないモノが見えてきて、地元の人たちが自由に使える場所としてイベントスペースのHangar eightを2022年7月30日にオープン。
外から来た人にも寛容である点が鴨川の魅力だという。敷地面積が6000坪ほどある本社をPrincipauté de Monaca として独立国を名乗り、気ままなアクティブライフを満喫中。
ネコ8匹(巨大な専用住居が存在)、犬1匹、ヤギ3頭と暮らしている。今後、オフグリッドで生活できるようにするそうだ。
ルノーのスペシャリストとしても知られる藤井さん。ガレージには1975年に活躍したワークスカーのアルピーヌA110など貴重な名車が並ぶ。
「見て楽しい農地を作っています 井上隆太郎さん」
花と植物を使ったディスプレイ会社を立ち上げ、活躍したが、都会での消費社会や植物の扱いに疑問を感じ、子どもが産まれたのを機に2015年に鴨川に完全移住。2018年に苗目を設立し、栽培と採取、里山の環境再生、シェアファームなどを魅力的な新天地にて展開している。
ハーブ、エディブルフラワー、古代米、珍しい野菜や果物などを生産しており、見て楽しい農地を作っている。「シェアファームの人が使うクルマとしてアウトバックがあるといいですね」
造園や花を扱った経験を活かし、ハーブやエディブルフラワー(食べられる花)を栽培している他、シェアファームではレストランのスタッフや一般の方の栽培と採取をサポート。
気軽に田舎暮らしができるファームステイを受け入れており、今後オーガニックスーパーも展開予定。
航空機メーカーをルーツに持つスバルは、何よりも“安全”を最優先しつつ、クルマは単なる移動手段ではなく、オーナーの人生を支えるパートナーであると考えている。
目的地までの道のりを誰もが快適に愉しめ、乗る人全員にとって使いやすいクルマになっているので、二拠点生活の移動手段としてはもちろん、移住先での頼れる相棒しても活躍してくれはずだ。
取材・文/高桑秀典 写真/山田芳朗 写真提供/SUBARU
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