Netflixによるヘンリー王子とメーガン妃のドキュメンタリーシリーズの内容に、多くの矛盾があることが判明した。番組制作スタッフによると、撮影中に夫妻が語った言葉とヘンリー王子が執筆した自叙伝の内容が食い違っているそうだ。夫妻は番組配信を来年に延期したいと望んでいたが、Netflixは方針を変えず今年12月に配信する予定を進めているという。

Netflixによるヘンリー王子メーガン妃夫妻の日常を追うドキュメンタリーシリーズの配信開始に向けて現在、編集作業が進められている。そんな中、番組を制作するスタッフがその内容に困惑していることが明らかになった。

米メディア『Page Six』が取材した番組のシニアスタッフによると、撮影中にヘンリー王子夫妻が語った言葉と王子が綴った自叙伝でのコメントに食い違いがあることが判明したという。

同人物は「番組の内容は、ヘンリーが自叙伝で書いたことと矛盾する場面がとても多かったのです」と明かし、このように続けた。

「それでヘンリーとメーガンは、自分達のプロジェクトのために自ら提供したコンテンツを撤回するという重大な要求を出したのです。」

ヘンリー王子夫妻は2020年9月にNetflixと複数年におよぶ契約を交わし、その一環として1年以上前からドキュメンタリーシリーズの制作に取り組んできた。

ニューヨーク出身のリズ・ガーバス監督による撮影現場では、夫妻がチャールズ国王カミラ王妃ウィリアム皇太子夫妻などを含む王族について多くを語ったとみられる。

しかし先月8日にエリザベス女王が崩御後、夫妻が突如番組の内容を編集したいと申し出たうえ、配信開始を来年以降に延期するよう要求したと『Page Six』が報じたのだ。

同メディアは、Netflixは11月に王室ドラマ『ザ・クラウン』の最新シーズンを配信後すぐに夫妻のドキュメンタリーを配信する意向だが、業界関係者は「このままでは、番組はお蔵入りするかも知れない」と不安を述べたと加えていた。

そして13日には、複数の情報筋がNetflixは今年12月初旬にドキュメンタリーを配信する予定であると認めたことを伝えた。

Netflixの関係者は「他の言語への翻訳や編集作業を行うのに2か月ほどかかる」と話していることから、配信するためにはプロジェクトをできるだけ早く終わらせる必要があるとみられる。

現在のところドキュメンタリーの配信開始日については正式に発表されておらず、ヘンリー王子の自叙伝の発売日も未定のままだ。

ヘンリー王子夫妻がこれらの延期を望んだことについて、王室専門家キンゼイ・スコフィールド氏は「王室のためというより、自分達を守ることが目的なのでしょう」と厳しい意見を述べていた

Netflixが11月に配信する『ザ・クラウン』のシーズン5では、エリザベス女王の夫で故エディンバラ公フィリップ王配が親友だった年下女性と不倫関係にあったかのように描かれていることが判明し、批判が殺到したばかりだった。

画像は『The Royal Family 2018年10月15日付Instagram「The Duke and Duchess of Sussex have today announced that The Duchess of Sussex is expecting a baby, due in Spring 2019.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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