秋や冬は外が寒く、外食するのもおっくうになることがある。それでも焼き肉焼き鳥を楽しみたいなら、自宅で「独りグリル」を楽しんでみてはいかがだろうか。無煙ロースターを使えば気になる煙も減らせ、衣服や室内につくにおいも抑えられる。今回は、無煙ロースターの原理や選び方、おすすめを紹介しよう。

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●無煙ロースターの原理と選び方



 まずは無煙ロースターの原理と選び方を解説する。


●食材の油が熱源に触れないので油やにおいが抑えられる



 無煙ロースターから出る煙が少ないのは、食材の油が熱源に触れないよう設計されているため。焼き肉などをするときに出る煙は食材そのものからではなく、食材から落ちた油分が熱源で熱されるために出るものが多いのだ。

 そこで、無煙ロースターは熱源を横に配置して油が落ちても直接触れないようにしたり、落ちた油が集まるようプレートを斜めにしたりするなどの工夫が施されている。各社それぞれ工夫しているので、ぜひチェックしてほしい。


●電気式がお手軽、外でも使うならガス式がおすすめ



 無煙ロースターの熱源には大きく分けると電気式とガス式が存在する。電気式の場合はコンセントにつなげば使えるため手軽であり、しかも火力の調整がしやすいのが特徴だ。ガス式に比べてランニングコストも安く済むだろう。

 これに対してガス式の場合、ボンベをセットすれば使えるため屋外でも気軽に使える。家の中だけでなく庭やキャンプ場などでも使いたいならこちらがおすすめ。また、電気式に比べて火力が強いため、より短時間で調理が可能だ。


●煙を吸うファンがついているとよりにおいが抑えられる



 無煙ロースターといえども完全に煙がなくなるわけではない。煙を抑えたいなら、吸煙ファンがついている製品がおすすめだ。煙が部屋の中に蔓延しにくくなり、衣服や家具ににおいがつきにくくなるだろう。


●焼きたい食材にあったプレートが付属しているか確認



 無煙ロースターは焼き肉だけでなくさまざまな料理に活用できる。幅広い料理を楽しみたかったり、特定の料理に使いたかったりするのであれば、付属しているプレートの種類に注意してほしい。

 例えば焼き肉なら余分な脂を落とせる凹凸付きのプレートが適しているが、ホットケーキお好み焼きを焼くなら平らなプレートの方がいいだろう。また、たこ焼きを作れるプレートを持つ製品も存在する。オプションとして後から購入できる製品もあるので、迷ったらそのような製品を選ぶのも一つの手だ。


●独りグリルに適した無煙ロースターとは?



 それでは、独りグリルに適したおすすめの無煙ロースターを3モデル紹介しよう。


●強力ファンで煙を吸い込む!シナジートレーディング「スーパー吸煙グリル スモークリーンIII」



 シナジートレーディングの「スーパー吸煙グリル スモークリーンIII」はその名のとおり、強力なファンが内蔵されているのが特徴。油煙、飛散油、においといった焼き肉などの悩みを軽減してくれる。

 吸い込まれた油煙は冷やされて液体となる方式のため、フィルターが不要でお手入れも簡単なのがうれしい。本体もグリル内部に電気配線がなく、簡単に部品を取り外して洗える。煙を吸い込むためのファンすら水洗いできるため、清潔さに気をつかう人におすすめだ。


●上下からの加熱でノンフライ唐揚げも!エムケー精工「ヘルシーグリル」



 エムケー精工の「ヘルシーグリル」は、上下から加熱する無煙ロースター。上部に赤外線カーボンヒーターが内蔵されており、厚みのある肉やハンバーグ、魚などの調理もできる。また、プレートが自動回転するため、むらなく焼けるのもうれしい。

 安全性に配慮されているのも特徴で、プレートの周囲にはシリコンガードがついておりうっかりプレートに触れてのやけどを防止している。また、上部の熱源部分は45度の回転が可能で、回転させると加熱が停止される設計。食材を並べる際も安全だ。


●たこ焼きプレートつきで「タコパー」にも! 岩谷産業「マルチスモークレスグリル」



 多彩な料理を楽しみたいなら、岩谷産業の「マルチスモークレスグリル」がおすすめ。焼き肉用のプレートに加えて、たこ焼きプレートが付属しており、たこ焼きやベビーカステラを楽しめる。さらに別売りのジュニアマルチプレートを使えばすき焼きまで楽しめるまさにマルチな製品だ。

 脂を熱源に落とさないだけでなく、プレートの温度を210℃から250℃にコントロールすることで脂の煙化を防止する二段構え。不快なにおいを抑えつつ焼き肉などを楽しめるだろう。それでいて直火にこだわっており、肉などをこんがりおいしく焼ける。プレートを外せば鍋などの保温に使えるのもうれしい。


●煙を気にせずおいしい独りグリルを自宅で



 無煙ロースターは焼き肉を自宅で楽しみたいが煙やにおいが気になる人にうってつけの製品だ。食べ終わった後のことを心配せずにおいしい焼き肉などのグリル料理を楽しめる。

 また、近年は焼き肉屋などに独りでいく人も珍しくなくなったが、まだまだハードルが高いと感じている人も多いだろう。無煙ロースターで気兼ねなくおいしい独り焼き肉を楽しんでほしい。(ライター・ハウザー

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