COCOON PRODUCTION2023 DISCOVER WORLD THEATRE vol.13『アンナ・カレーニナ』が、2023年2月から3月に上演されることが決定した。

アンナ・カレーニナ』は、ロシアを代表する文豪であるレフ・ニコラエヴィチ・トルストイが1800年代後半に書き上げた長編小説で、今回の舞台版はイギリスの気鋭の演出家フィリップ・ブリーンが新解釈で戯曲化。アンナ、ヴロンスキー、カレーニンの三角関係を中心に描かれることが多いが、今回のフィリップ版では破滅に向かうアンナの「愛」と、未来への希望を感じさせるリョーヴィンとキティの「純愛」が対照的に描かれる。なお本作は2020年8月から9月に上演予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となっていた。

タイトルロールとなるアンナ・カレーニナを演じるのは、フィリップとは初タッグとなる宮沢りえ。社交界の華であったが“初めての恋”に燃え上がり破滅の道へと突き進んでいくアンナを生々しく演じる。そして、恋には不器用ながらも真実の愛を手に入れるコンスタンチン・リョーヴィンを浅香航大。アンナと道ならぬ恋に堕ちる自信に満ち溢れる若き美青年将校アレクセイ・ヴロンスキーを渡邊圭祐。リョーヴィンの求婚に応えるドリーの妹カテリーナ・シチェルバツカヤ(キティ)を土居志央梨。オブロンスキーの妻で、夫の浮気癖に悩まされるも家族を愛するダリヤ・オブロンスカヤ(ドリー)を大空ゆうひ。ドリーとキティの母親シチェルバツカ侯爵夫人を梅沢昌代。アンナの兄で顔が広く誰からも愛されるステパン・オブロンスキーを梶原善。さらに、アンナの夫でペテルブルグの著名な政府高官、アンナを愛しているがそれを表現する術を持たないアレクセイ・カレーニンを小日向文世と、若手からベテランまで豪華キャストが結集した。

アンナ・カレーニナ』は、2023年2月24日から3月19日まで東京・Bunkamura シアターコクーン3月25日から27日に大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。

■宮沢りえ コメント
自分にとって思い入れが深いシアターコクーンの改装前というタイミングで、このように大きな作品に出演できることを感慨深く思っています。演出のフィリップさんは役者に寄り添い、役を深く掘り下げてくださると色々な方から伺っているので、ご一緒するのが楽しみです。アンナは本能に従って突き進む強さと、自分にブレーキをかけて葛藤する弱さと、二面性を感じる女性。愛を掴もうとして全てが手のひらから抜けていくラストは読んでいても胸が苦しくなります。ジェットコースターのように激しい彼女の人生を演じるプレッシャーはとても大きいですが、フィリップさんと心強い共演者の方たちと一緒に、テキストからじっくり取り組む稽古を心待ちにしています。一度は中止になってしまった公演ですが、温めた分だけ熱量の高い舞台にしたいと思っていますので、楽しみにしていてください。

■浅香航大 コメント
30歳を機に新しい挑戦をしたいと思っていた時に今回のお話をいただきました。舞台は約8年ぶりで不安や恐れもありますが、それを上回る期待や喜びが漲っています。フィリップさんが演出された『罪と罰』を拝見して作り込まれた世界観に感動しました。出演された皆さんが顔を輝かせてフィリップさんへの信頼を語っていて、自分もこの出会いが素晴らしい経験と財産になることを心から望んでいます。リョーヴィンは少しマイティ・ソーマーベル作品のヒーロー)っぽいと言いますか、体が大きくて大雑把で、何でも素直に反応する男。純粋な犬みたいで何だか可愛いんです(笑)。19世紀ロシアの貴族の話ですが、登場人物は親近感を覚えるキャラクターばかり。その中で担う役割を考え、楽しんで演じられたらと思います。今の自分が持てる力を全て出して最大限の努力をしていきたいです。

■渡邊圭祐 コメント
二度目の舞台をこのような錚々たるキャスト、スタッフの皆様とご一緒できることを非常に嬉しく思っております。また、アンナ・カレーニナというトルストイ不朽の名作に参加できることにワクワクしております。破滅と純愛の対照的な人間関係が描かれる今作で、しっかりとその破滅の歯車として、楽しんでヴロンスキーを生きたいと思います。役者としての礎となる経験を積むことができるよう、そして真っ直ぐな愛をアンナに注ぐ青年ヴロンスキーを若々しい情熱を持って演じられるよう、尽力したいと思います。

小日向文世 コメント
この企画を聞いた時、まず宮沢りえさんが演じるアンナ・カレーニナを見てみたいと思いました。僕としては宮沢さんとは今まで舞台ではご一緒したことがなかったですし、この機会を逃すと夫婦役はもうないだろうと。浮気をされる旦那の役ですが、現実的に考えるとカレーニンの立場は辛いですね。年の離れた奥さんの周りに若くてスタイリッシュなイケメンがいれば、気持ちが動いても仕方ないですよね。カレーニンは精神的にものすごく苦悩する中でも、アンナを突き放さずに待ち続けるんです。男からすると応援したくなりますね。男女間の理は今も昔も変わらないんじゃないかな。芝居の中で、宮沢さんが心は別の男の方へ行っている顔で僕を見つめるのかと思うと、虚しいですけど(笑)。演出家が満足できる形で、なおかつ自分も納得できるものに出来たらと思います。

<公演情報>
COCOON PRODUCTION2023 DISCOVER WORLD THEATRE vol.13『アンナ・カレーニナ』

COCOON PRODUCTION2023 DISCOVER WORLD THEATRE vol.13『アンナ・カレーニナ』ビジュアル

原作:レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ
上演台本・演出:フィリップ・ブリーン

【出演】
宮沢りえ 浅香航大 渡邊圭祐 土居志央梨
西尾まり 菅原永二 深見由真 金子岳憲
井上夏葉 高間智子 片岡正二郎 真那胡敬二
大空ゆうひ 梅沢昌代 梶原善 小日向文世 ほか

【東京公演】
公演期間:2023年2月24日(金)~3月19日(日)
会場:Bunkamuraシアターコクーン

【チケット料金】
S席:11,000円(税込)
A席:9,000円(税込)
コクーンシート:5,500円(税込)
※全席指定・未就学児童入場不可

U25(25歳以下当日引換券):3,500円(税込)
(未就学児童入場不可)

チケット発売日 2023年1月22日(日) 10:00~

チケットに関するお問い合わせ:Bunkamuraチケットセンター
TEL:03-3477-9999(10:00~17:00)

公演に関するお問い合わせ:Bunkamura
TEL:03-3477-3244(10:00~18:00)
https://www.bunkamura.co.jp/

【大阪公演】
公演期間:2023年3月25日(土)~27日(月)
会場:森ノ宮ピロティホール

お問い合わせ:キョードーインフォメーション
TEL:0570-200-888(11:00~18:00 / 日曜・祝日は休業)
https://kyodo-osaka.co.jp/

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