「バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅」を12回も戦い抜き、成績は6勝6敗の五分をマーク、「鬼軍曹」と呼ばれる鉄道通の女優・村井美樹が負けるとは、誰ひとり考えていなかっただろう。大波乱はなぜ起こったのか。

 10月12日の「水バラ」(テレビ東京系)で放送された「バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅13」は、バスチームリーダーを務める太川陽介が不在。代役を務めたのは、太川の推薦を受けた高島礼子だった。この時点で勝敗はついたも同然だったと語るテレビ誌記者が、その根拠を解説する。

「高島は太川を相手に『BINGO対決旅』を戦っていますが、まだ3回しか行われていません。それに対し、村井はこれが13回目。経験の差がありすぎます。加えてBINGO対決旅は相手の行動を読むことが重要なので、乗り継ぎ術には長けていない。村井の勝ちは確実と思われていました」

 ところが勝利の女神は高島に微笑む。ゴール時間差は10分とはいえ、勝ちは勝ち。鬼軍曹は初参戦の代役に負けたのである。

「敗因はルート選びで失敗したのではなく、それ以前の勝負に対する姿勢にあったように見えました」

 と、先のテレビ誌記者は分析する。

 村井は今回、道中で太川が不在の旅をどう思うか聞かれ、次のように答えている。

「ここで負けると、鬼軍曹と呼ばれているのが恥ずかしくなる。高島さんをナメているわけではないけど、やはり太川さんだからこその奇跡の乗り継ぎを、毎回放送を見てすごいなと思うので。いつもそこ(太川)と戦っているから、今回はなんとしても勝ちたい」

 村井は口では高島をナメていないと言いつつ、太川に比べれば敵ではないと思っていたのは明らかだ。それは高島も感じていたようで、

「村井ちゃんの『私はこれだけやってきたのよ』って思いがあると思うんですよ。『まあ勝つだろう』というおごりですね」

 と話していたのだ。

「高島も指摘した村井のおごりは、随所に見られました。今までならメンバーを叱咤して速歩きをしていたであろう場面でも、のんびり歩いていた。あれでは勝てるわけがありません」(前出・テレビ誌記者)

 今回負けたことで、通算成績は6勝7敗と負け越してしまった。次は鬼軍曹らしさを発揮して、勝利を収めることができるか。

アサ芸プラス