紙巻たばこの包装用紙メーカーである偉立HD(02372/香港)が10月14日、2022年7〜9月期の製品販売状況を発表した。電力不足や新型コロナなどの影響により、前年同時期より販売額、販売量ともに大きく減少した。
 
 同社は、紙巻たばこの包装に用いる紙の製造、販売を主業務としており、主に紙巻たばこ包装メーカーに製品を提供している。20年における中国国内の市場シェアは0.8%で、特に湖北省では14.9%と高いシェアを持っている。22年6月30日に香港メインボードに上場した。

 21年12月期の売上高は3億7031万人民元(前期比16.32%増)、純利益は3568万元(同15.38%減)。22年1〜6月期の売上高は1億9552万元(前年同期比6.00%減)、純利益は1996万元(同19.70%減)。
 
 22年7〜9月における売上高は約5490万元と、前年同期の約7840万元から約2350万元(約30%)減少した。また、たばこ包装用紙販売量も約3960万トンで前年同期の約5280万トンから約1320万トン(約25%)減った。
 
 売上高と販売量がいずれも大きく減少した理由について同社は、7月中旬以降の中国本土における熱波、高温による電力不足、7月中旬以降に湖北省を含む中国各地で新型コロナ感染例が生じて顧客であるたばこ包装メーカーの生産に支障が出たことなどを挙げている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

紙巻たばこの包装用紙メーカーの偉立HD、22年7〜9月期は電力不足とコロナで売上減少