小田急電鉄株式会社(本社:東京都新宿区 社長:星野 晃司)は、東京都環境局による「事業系廃棄物3Rルート多様化に向けたモデル事業」に採択いただき、「WOOMSを活用した事業系ペットボトル等の共同回収」に取り組みます。これに伴う実証として10月30日(日)から11月5日(土)までと、12月11日(日)から12月17日(土)に、下北沢エリアで大手飲料メーカー6社や廃棄物処理業者などと協力した取り組みを実施します。


 WOOMS活用による資源回収効率化のイメージ
本施策は、街中や駅構内の自動販売機から使用済み飲料容器を効率的に回収することで、収集車の走行によるCO2排出量の削減と、ペットボトルの適正分別に向けた啓発活動による水平リサイクルの実現に貢献するものです。対象は、路地が入り組み効率的な回収が難しい下北沢駅周辺の街中と、小田急線東北沢・下北沢世田谷代田駅構内の自動販売機横のリサイクルボックス、合計100箇所程です。

現在は各飲料メーカーが、配送車を用いてそれぞれの自動販売機に商品を補充する際に、リサイクルボックス内の使用済ペットボトルや缶など資源を回収し、各社の事業所でとりまとめごとにリサイクルセンターへ引き渡しています。

実証期間中、各飲料メーカーは、商品補充にあわせて間もなく満杯見込みのリサイクルボックスの位置情報を資源回収の効率化に実績のある当社のシステム「WOOMS」に登録していきます。各社の登録作業が完了した時点で、それらを最も効率的に回収するルートを「WOOMS」で生成し、廃棄物処理業者の収集車がまとめて回収します。これにより、商品補充時以外の回収のみの車両手配や各事業者がリサイクルセンターを往復する必要がなくなり、さらに複数社の飲料メーカーと協力することによってCO2排出量を削減できます。

また、これにあわせて、リサイクルボックスにおける分別を促進し、ペットボトルの水平リサイクル実現に貢献する取り組みを実施します。対象の3駅構内に多摩美術大学の学生がリサイクル効率向上の観点から“すてるデザイン”を活用したリサイクルボックスなどを設置します。

本実証事業の概要は下記のとおりです。



1 実証名称

WOOMSを活用した事業系ペットボトル等の共同回収事業
東京都の公募事業「事業系廃棄物3Rルート多様化に向けたモデル事業」に採択いただき、飲料メーカー各社などと協力して取り組むものです

2 実証期間
2022年10月14日(金)から2023年3月10日(金)
回収実証
第1回目・・・10月30日(日)から11月5日(土)
第2回目・・・12月11日(日)から12月17日(土)

3 対象
下北沢エリアの街中と小田急線東北沢、下北沢世田谷代田駅の構内にある自動
販売機横のリサイクルボックス

4 取組内容
・「WOOMS」を活用して、各社の自動販売機横のリサイクルボックスを横断的に回収します。各社の商品補充者が、満杯見込みになるリサイクルボックスの位置情報を「WOOMS」タブレットで地点登録し、同地点のみを廃棄物処理業者が回収します
・各社のリサイクルボックスを1社の廃棄物処理業者が一括して回収することで、配送車等の走行距離を短縮し、CO2排出量の削減に貢献します
リサイクルボックスに、多摩美術大学の学生によって作成された“すてるデザイン”のラッピングを施すことで啓発活動を行い、社会の行動変容を促進します
・回収したペットボトルはリサイクルセンターにて、再資源化します

5 検証項目
・「WOOMS」を活用して複数社のボックスを効率的に円滑な回収をする実現性
・回収時間や回収車の移動距離削減効果
・共同回収によるペットボトルなどの廃棄物の回収効果      など

6 協力会社
1.飲料メーカー6社
・株式会社伊藤園
キリンビバレッジ株式会社
コカ・コーラ ボトラージャパン株式会社
サントリービバレッジソリューション株式会社
ダイドードリンコ株式会社
ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社
2.収集業者(廃棄物処理業者)
有限会社長田サービス
3.駅構内収集支援と組成調査業者
株式会社小田急ビルサービス
4.中間処理事業者(リサイクルセンター)
株式会社アドベル
5.啓発活動実務者
多摩美術大学

7 お問い合わせ
小田急電鉄 WOOMS ホームページ お問い合わせフォーム
URL https://www.wooms.jp/contact/

(参考1)ウエイストマネジメント事業「WOOMS」について
当社では、「“ごみ”のない世界へ。Beyond Waste」を事業ビジョンに掲げ、2021年9月からウエイストマネジメント事業「WOOMS」を始動しています。資源・廃棄物に関わる自治体と事業者に、テクノロジーを活用した収集から事務業務の効率化を支援する「収集・排出サポート」と、効率化による余力を活用し、資源循環を高める施策を提供する「資源循環サポート」で構成するソリューションを順次提供します。鉄道・不動産に次ぐインフラ事業となり得るものとして、小田急沿線におけるまちづくりをはじめ、持続可能な循環型社会の形成に向けて全国展開を目指しており、神奈川県座間市で全面採用をいただいているほか、愛知県名古屋市では剪定枝回収の実証実験を行うなど、沿線地域外でも利用いただいています。
(参考2)デザインによる行動変容の促進について
2020年3月に当社と連携協力協定を締結した多摩美術大学が進める共創プロジェクト「すてるデザイン」と連携して実施します。「“つくる”ことで産業を支えてきたこれまでのデザインから“すてる”を考え社会や産業を支えていくデザインへ」をビジョンとし、同大学統合デザイン学科の学生が正しい分別を促すデザインを作成、駅構内のリサイクルボックスはデザインされたものを使用して社会へ適正に廃棄してもらうことを呼びかけ、水平リサイクル(ボトルtoボトル)の促進を目指します。
※2020年3月17日 ニュースリリース「多摩美術大学小田急電鉄が連携協力協定を締結」
https://www.odakyu.jp/news/o5oaa1000001piqv-att/o5oaa1000001pir2.pdf
多摩美術大学 TUB共創プロジェクト「すてるデザイン」について
https://tub.tamabi.ac.jp/projects/1265/

(参考3)当社におけるペットボトルの水平リサイクル(ボトルtoボトル)実現に向けた挑戦
鉄道事業者であり、天然水・緑茶「箱根の森から」を商品化、販売する立場から、SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」に向き合う「RE:BOTTLE A(リボトルアクション)」を推進しています。ボトルやキャップ、プラスチック類(ラベル)、飲み残しなどに分別できるリサイクルステーション小田急線新宿駅本厚木駅に設置する実証運用などに挑戦しています。

以上

配信元企業:小田急電鉄株式会社

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