「四字熟語」と聞いたとき、真っ先に思い浮かべるフレーズは何だろうか。恐らく各人が「一番好きな四字熟語」といえる、特別な4文字を連想したことだろう。
なお以前ツイッター上では、思わぬ場所で遭遇した四字熟語に称賛の声が寄せられており…。
■草刈機が掲げた「4文字」とは…
今回注目したいのは、ツイッターユーザー・Shumaikunさんによる「安土城の自動草刈り機が天下布武を掲げてた」とつづられた投稿。
ツイートに添えられた写真を見ると…そこには確かに「天下布武」の4文字が記された旗印を掲げ、草刈りに勤しむ機械の姿が確認できたではないか。
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■「信長の意志を継いでる…!」
「天下布武」といえば、かの織田信長が印章などに用いたフレーズで、「天下に武を布(し)く」と読むことから「武力を以って天下をとる」や「天下統一」といった意味で解釈されている。
小型ながらそのような「重たい4文字」を背負った草刈機はネット上で大いに話題を呼んでおり、件のツイートは投稿からわずか数日で1.5万件以上ものRTを記録するほど。
また、他のツイッターユーザーからは「超シュールで笑った。最高すぎる」「こういうセンス、本当に大好き」「割と物騒な意味なのに、この光景は平和そのもの」「信長の意志を継いでいますね…」など、称賛の声が多数寄せられていた。
果たして件の草刈機は、どのような経緯で「天下布武」を背負うに至ったのだろうか…。滋賀県「安土城址」担当者に詳しい話を尋ねたところ、納得の舞台裏が明らかになったのだ。
■これ以上ない「説得力」に思わず納得…
安土城の自動草刈り機が天下布武を掲げてた pic.twitter.com/nTvuncrLhL
— しゅ〜🐴いくん / Shumaikun (@shuma1115) October 8, 2022
ツイート投稿主・Shumaikunさんが、こちらの光景に遭遇した際の状況については残念ながら明らかにならなかったが、ツイートにつづられた情報を元に、安土城址に詳しい話を聞いてみる。
すると「天下布武」の旗印を掲げた草刈機は、計2台が施設内で稼働していることが判明。旗印を掲げ始めたタイミングについては、2020年からになるという。
気になる「天下布武を掲げ始めた理由」を尋ねたところ、担当者からは「特に切っ掛けといったものはございません」と前置きしつつ、「安土城は信長公によって築城されたものであり、信長公にとって『最期の場所』といっても過言ではありません。そのため他の場所では成立しない、この場所だから成り立つということで『天下布武』の旗印を使用しております」という回答が。
確かに安土城は天下統一の総仕上げの状態にあった信長にとって、「天下人」としての権威を世に示す上で非常に重要な存在であった。そう考えると「天下布武」の4文字が似合う建築物は、安土城をおいて他に存在しないといえるだろう。
■現代も愛される戦国武将
今から500年以上前に終結した戦国時代だが、今なお多くの日本人が当時の武将らを愛し、尊敬の念を寄せているのはご存知の通り。
今年2月には岐阜県「岐阜関ケ原古戦場記念館」がツイッターにて、石田三成の救出に関する報告ツイートを投稿し、そのガチ感あふれるリスペクト具合で注目を集めていたのだ。
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