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JO1が、10月14日から16日にかけて東京・有明アリーナで開催された「KCON 2022 JAPAN」のDAY2に出演。ライブ開幕を前に音楽ナタリーの取材に応えた。

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デビュー以来、オンラインフェス「KCON:TACT」を含む「KCON」にほぼ毎回出演してきたJO1。リーダーの與那城奨は「KCON」が自分たちにとってどのような場かという質問に、まず「僕たちにとっては、いろんな人にパフォーマンスを観てもらうチャンスの場。最高のものを皆さんにお見せしたいと思って取り組んでいます」と回答し、「最初に『KCON』に出演したときはコロナの影響でオンラインのイベントだったんですよね。Meet&Greetもテレビ通話で行って。それから月日が経って、こうして目の前で観ていただけるようになり、やっと普通のことができるようになってきたなと改めて実感しています」としみじみ語る。また5月に出演した「KCON 2022 Premiere」では、PENTAGONとStray Kidsのカバーを披露して好評を博したJO1。今後カバーしてみたい楽曲はあるかという質問に、木全翔也は「僕は昔『KCON』のダンスカバーステージに出演したことがあるんですが、この間の『KCON』では大きいステージでカバーを披露できてうれしかったです。次はJO1にはない感じの曲をやってみたいですね。ヒップホップな感じとか、ゆるい感じとかはあんまりないのかなと」と展望を語る。続けて川尻蓮は「女性グループの曲をやってみたいです。新しい感じがするだろうし、すごくカッコいいかなって。機会があればやってみたいです」と微笑んだ。

10月12日に6thシングル「MIDNIGHT SUN」をリリースしたばかりで、リード曲「SuperCali」はパフォーマンスビデオ、ミュージックビデオの再生回数がそれぞれ1300万回、1800万回超え(10月20日現在)と話題を集めているJO1。これまでにないスピード感での再生数の増加に、白岩瑠姫は「スピードもすごく速かったですし、やっとJAM(JO1ファンの呼称)以外の世界の人々に観ていただける機会が増えたのかなと。今日もそうですが、いろいろなステージに立つ機会が増えてきましたし。シンプルにめちゃめちゃうれしいことですし、これからもいろんな人を魅了できるようにがんばっていきたいです」と感慨深げにコメントする。

「SuperCali」はダンスの難易度が高い楽曲だが、冒頭での11人が魔法陣を形成するかのような複雑なフォーメーションは、完成までかなり時間を要したという。佐藤景瑚は「難しすぎて、あの振付をなくそうかという話になったこともあったんです。だけどたくさん練習してがんばりました!」と努力を語り、上半身を反らせて倒れるメンバーとそれを支えるメンバーのどちらが大変かという話題では、「どっちも大変だよね」とメンバーがお互いを称える。倒れる側の大平祥生は「後ろの人に委ねてますね。『頼んだぞ』という気持ちで倒れてます」と心境を説明していた。川西拓実も「最初に練習し始めたときは何回も崩れちゃって。曲が始まるまでに崩れちゃうこともありました」と習得までの苦労を明かしつつ、「でも最近は毎回完璧で。前よりも11人の絆がさらに深まったのかなと思っています」と述べると、隣の河野純喜は「おっ!」と大きく拍手した。

ミュージックビデオのお気に入りポイントについては、川尻が「2番のラップの部分で、翔也が魔法を使っているかのようにカメラを操るところがあるんです。そこはみんなで観たときのリアクションでも『おおっ』となりましたね。ぜひ観てみてください」とアピール。撮影時のエピソードを尋ねると、鶴房汐恩は森で行われたダンスパートの撮影を振り返って「森のコテージみたいなところにいたらめっちゃ虫が入ってきて。全員で叫びましたね……」と苦い顔を浮かべていた。

また「シングルに収録されている4曲のうち、一番好きな1曲は?」という質問には、全員が「ムズい!」「4回挙げたい」と大いに悩みながら、「SuperCali」には金城碧海、與那城、川尻、「Phobia」には河野、大平、白岩、「16(Sixteen)」には豆原一成、鶴房、木全、川西が手を挙げる。「Rose」には佐藤と、どうしても1曲には絞れないと豆原が2回目の挙手。それぞれ好きな部分について、金城は「SuperCali」の自分のパートを挙げ「中毒性のあるメロディで耳に残るサビのフレーズ『Supercalifragilisticexpialidocious』を僕は担当させていただいてるんですが、歌ってる自分にも呪文をかけて、何かになりきっている意識があります」とコメントする。続いて「Phobia」を河野が「Phobiaは『恐怖症』という意味なんですが、『君』という名の森なんですよ。その中に迷い込んでしまって、君がいないんです。君がいないという……ところから抜け出せないという意味が込められていて……」とたどたどしく説明をすると、隣の川西が顔をしかめ、メンバーの笑いを誘った。気を取り直して河野は「『君』を求めて彷徨うような雰囲気が、JO1の儚いセクシーな雰囲気とすごく合っていると思います。サウンドは儚いけど一瞬パワフルになるところもあって、本当に聴きどころ満載です。最近新しいヘッドフォンを買ったんですけど、それで『Phobia』を聴くと……ヤバいですね。飛びます」と思い入れたっぷりに語っていた。

「16(Sixteen)」をイチ推しした理由について豆原は、「16歳のときに約束したことを果たそうとする世界観の曲。聴くと高校1年生の頃の自分を思い出すようで、すごく好きですね。皆さんにも16歳の頃を思い出して懐かしい気持ちになってほしいです」とコメント。佐藤は「KCON 2022 JAPAN」のステージでこの日初披露した「Rose」について、「相手を薔薇に例えていて、狂おしいほど惹かれるという曲です。本当にパフォーマンスがすごくカッコよくて、僕は大好きです。『Rose』を表現した振りにぜひ注目してほしいです」と紹介し、その傍らで與那城がダンスを軽く踊ってみせるような姿も見られた。

今夏韓国に渡りトレーニングを積み、開催中の「2022 JO1 1ST ARENA LIVE TOUR 'KIZUNA'」ではさらに磨き上げたパフォーマンスを披露しているJO1。大平は韓国での練習について「今回の韓国合宿では振付の練習を中心にやったのですが、初めて韓国に行ったときに僕が衝撃的だったのは、1つポーズを取るだけのウォーキングのレッスンだったり、1つひとつの動作をカッコよくするやり方をイチから教えていただいたこと。すごく印象に残っています」と語る。10月22、23日には追加公演がこの日と同じく有明アリーナで行われツアーの千秋楽を迎えるが、白岩は「JO1のすべてをぶつけられるように僕たちもがんばるので、見逃さないでほしいですし、一緒に楽しんで『KIZUNA』ツアーを終えられたらなと思います」と意気込んでいた。

「KCON 2022 JAPAN」の会場で取材に応えてくれたJO1。