色とりどりの花が売られている生花店には、日々、さまざまな客が訪れます。
その中には、贈答品や自宅に飾ること以外を目的に、花を購入する人も…。
花や生花店にまつわるエピソードをInstagramで公開しているキチジロー(kichijiroo)さんのもとに寄せられたのは、せっかく用意した花束を悲しい目的で使われてしまった、ある読者さんの体験談でした。
復讐に使われた花束
生花店では、客の依頼を受け花束を作ってくれる店舗もあります。
体験談を寄せた読者さんもまた、電話で一周忌の花束を依頼されました。
その後、伝えられた住所の家まで花束を届けると、対応した家主から、まさかのひと言が返ってきたのです。
花束を注文した覚えがないどころか、身内で亡くなった人もいないことを告げる女性。
訳が分からず戸惑っていた読者さんが女性にメッセージカードを見せると、相手の表情が一変します。
依頼主からのメッセージカードを読んだ女性は…
結局、花束の送り主が夫婦とどんな関係なのかは、分からずじまいでした。
しかし、花束を依頼してきた人が、夫婦に対して、復讐心を抱いていたことは間違いないでしょう。
受け取る人の笑顔を想像しながら作った花束が、無残な姿になってしまい、1人涙した読者さん。
それ以上に、生花店で働く身としては、なんの罪もない花がゴミ同然のように扱われることが、つらくて仕方がなかったはずです。
「楽しく華やかなことばかりではなく、こういう酷いこともあるという事実を知ってもらうのは大切かと思った」として、今回のエピソードの紹介を決めた、キチジローさん。
エピソードを読んだ人から、体験談を寄せた読者に同情する声をはじめ、さまざまなコメントが寄せられています。
・怒る気持ちは分かるけど…。心を込めて作った花束が、そんな扱いをされたら、つらいですよね。
・注文された花を届けただけなのに、理不尽!とばっちりもいいとこですね。
・怒鳴る相手を間違えてるよ。
花を丹精込めて育てた人、きれいにアレンジする人、1つの花束には、さまざまな人が携わっています。
そして、携わったすべての人が、花のその先に誰かの『笑顔』を想像しているはずです。
何を目的にして花を買うかは個人の自由ですが、本来、見た人を癒してくれる花を、復讐や嫌がらせのために使うのは、とても悲しいこと。
なんとも考えさせられる、体験談でした。
なお、キチジローさんはブログでも生花店にまつわるエピソードを投稿しています。気になった人は、ぜひご覧ください。
[文・構成/grape編集部]
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