魅力的なキャラクターグッズが景品となった、いわゆる「ハズレ無し」のくじ引きが一番くじ。お目当てのグッズが当たるまで何十回もトライした経験がある…という人は、決して少なくないだろう。

今やコンビニにおける人気コンテンツの一つとして定着しつつあるが、以前ツイッター上では一番くじをめぐる「コンビニからのお知らせ」に、疑問の声が寄せられており…。

【話題のツイート】この内容は、思わず目を疑う…


■「一番くじ」コーナーで目撃したのは…

まず注目したいのが、ツイッターユーザー・のわさんが投稿した1件のツイート

こちらの投稿には「ワンピースの一番くじラスワン狙いで1時間ごとぐらいに朝から行っててちょっとずつ引いてたんだけど、今来たらこんな張り紙…意味わからん」「そんなことある? ローとコラソンのラストワン絶対欲しかったのに」と、疑問の文章が綴られており、添えられた写真には、店頭に用意された一番くじ景品の様子が確認できる。

一番くじ

しかし、どうやら該当店舗では「くじ」のシステムが瓦解してしまったようで、「※ラストワン賞紛失のため値下げ、個別販売になります。申し訳ございません 各種500円」と記された、衝撃的な「お知らせ」が掲出されていたのだ。


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■「なぜこんなことが?」と怒りの声

「くじ引き」はその性質上、景品が上位と下位のグループに分かれるため、序盤に上位の景品が連続して当たった場合、ユーザーの興味をあまり引かない下位の景品が大量に余ってしまう。

しかし一番くじには、最後の1回分を引いた人物に与えられる「ラストワン賞」というものが存在し、こちらはくじ引きの目玉となる景品が用意されている。そのため、たとえ上位に当たる景品が軒並み無くなってしまった後でも「あと何回くじを引けばラストワン賞に到達するのか」という、ヒリヒリした読み合い、そしてスリルが楽しめるのだ。

一番くじ

そうした背景があるため、店頭の告知文に衝撃を受けたネットユーザーはかなり多く、同ツイートには「なぜこんなことが起きるのか…?」「流石に紛失するサイズじゃないでしょ…」「一番くじに対する信頼がボロボロです」「ずっと楽しみにしてた人の気持ちも考えてくれよ…」「これは許せない」といった具合に、怒りと疑問が入り混じった声が多数寄せられていた。

こちらの張り紙は、三重県の某ファミリーマート店舗にて発見したものだという。そこでファミリーマートに、ことの経緯について詳しい話を聞いてみると…。

■ファミマの回答に疑問が…

件の一番くじ「ワンピース エモーショナルストーリーズ」のラストワン賞の景品は、作中キャラクターであるコラソンと、幼少期のトラファルガー・ローがフィーチャーされたフィギュア。そしてB賞でも、コラソンとローのフィギュア(表情、ポーズが異なるもの)が景品となっていた。

そのため、前出の張り紙の内容を受けて「店員が(B賞と)間違えて、ラストワン賞を渡してしまったのでは」と予想するユーザーも少なくなかったが、当日の11時ごろから1時間ごとに店舗を訪れ、景品の残り状況をチェックしていたのわさんは「11時の時点でG、H、I賞しか残っていなかったので、渡し間違いの可能性は無いと思います」と、断言している。

そして、17時半ごろに店頭を訪れると、1時間前には見当たらなかった張り紙が出現していたという。あまりのショックを受けたのわさんはファミリーマート本社にも問い合わせを入れており、続くツイートで「問い合わせの結果、今回の件はお客さんによる盗難だったようです」「ラストワンが無くなった状態で販売してしまっていたこと、レジから遠い場所で販売してしまっていたこと、商品管理ができていなかったことなど改善するそうです」と、同社からの回答内容について説明していた。


■ファミマ「しっかり話をして対応した」

ことの経緯をめぐり、ファミリーマート広報部に改めて「取材」という形式で話を聞いてみることに。

張り紙の内容の事実確認、掲出までの経緯、そして景品の「個別販売」の詳細について尋ねたところ、同社からは「事実確認を行ない、店舗とはしっかり話をして対応いたしました」(原文ママ)という回答が得られたのだ。

果たして張り紙の内容は事実だったのか、どのような経緯で張り出されたのか、そして「個別販売」という措置は何だったのか、一切明らかにならなかったが…再発防止が徹底されることを期待したい。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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